第78回オレンジカフェ『青春』が開催

投稿日:2024年7月31日

 猛暑まっただ中の7月29日(月)午前10時から、富山公民館で第78回オレンジカフェ『青春』が開催されました。 今回の参加者はいつもと異なり、29名の大人に富山小学校のなかよしクラブの小学生4年生から6年生の児童30名が加わりました。大人の中にはなかよしクラブの先生4名のほか、赤磐市からの見学者6名もおられます。池田俊夫副会長のハーモニカ伴奏に乗っての「青い山脈」と続く「昴」も、残念ながら歌えるのは大人たちだけでした。これは世代の違いのなせる業で仕方ありません。

福森和子会長
池田俊夫副会長
参加者の皆さん

 今回は、なかよしクラブの子どもたちが参加して、大人と小学生が交流して楽しい時間を共有しようという内容になりました。

 第一部は、~楽しく学び支えあいましょう~

 まず、福森和子会長が、認知症、認知症サポートリーダー、そしてオレンジカフェ『青春』について簡単に解説されました。そして、参加者の小学生の一人が認知症とは何かと問われて、「忘れることが多い人」と答え、これに会長が、「脳にいろんな原因で故障が生じて、行く先も帰る場所もわからなくなる」と説明されたのは、子どもたちの理解力に沿ったわかりやすい説明の重要性を実感させてくれるものでした。 続いて、認知症啓発のための寸劇が、オレンジカフェ『青春』のスタッフの皆さんにより演じられました。池田俊夫さんの扮するお婆さんは認知症で、病院に行く日を覚えられなかったり、虫や蛇や窓の外の不審者などの幻視・幻聴に怯えたり、大事な物を見失う等の物取られ妄想に悩まされたりします。これに福森壽さん演じるNG(対応がノーグッド)お爺さんと野波清一さん扮するG(対応がグッド)お爺さんが対照的な対応をして、その違いを参加者に感じ取ってもらい、相手と目を合わせ、ゆっくりはっきりとわかりやすく優しく話すことで、不安を取り除くことの大切さを理解してもらうという内容でした。なかなかの熱演に、観客一同引き込まれていました。

寸劇「NGお爺さん(左)とお婆さん(右)」
寸劇「Gお爺さん(左)とお婆さん(右)」

第二部は、ゲーム「黒豆さんのお引越し」と「サポくまのかるた」

 「黒豆さんのお引越し」では二つのコップの一方から他方に10粒の黒豆を箸でつまんで移すというゲームで、参加者は6つのグループに分かれて速さを競います。

 続いて、岡山市地域包括センターほか認知症にかかわる多くの人たちが協力して作成した「サポくまのかるた」を楽しみました。認知症に対応する知識や心がけが読み込まれた認知症啓発かるたです。

「黒豆さんのお引越し」
「サポくまのかるた」
「子どもたちのダンス」

 息の長い広範な取り組みが求められる認知症対策には、若い世代の理解と協力が不可欠です。今回の小学生たちの参加は、次世代への啓発の観点から、とても意義のあるものと感じました。子どもたちもしっかり学んでくれたことと思います。

 今回はこれで終了となりました。

次回の第79回は、

令和6年8月26日(月) 10:00~12:00

富山公民館2階での開催です。

第一部は、認知症から遠ざかる方法についての講演

第二部は、篠笛コンサートの予定です。

(文・写真:矢尾)

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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