第72回オレンジカフェ『青春』が開催されました。

投稿日:2024年1月25日

 寒椿が咲き誇る1月22日(月)午前10時から富山公民館で、第72回オレンジカフェ『青春』が開催されました。

 福森和子会長の開会の挨拶に続き、池田俊夫副会長のハーモニカ伴奏に乗って、「青い山脈」を参加者38名全員で合唱しました。

福森和子会長
池田俊夫副会長

第一部『住み慣れた地域で暮らし続けるためには~ケアマネージャーが思う地域での支援~』

 第一部は地域医療制度の前線に立つお二人の専門家に介護保険制度利用の要点についてお話を伺うというもので、岡山旭東病院地域医療サポート室室長の河村武さんの進行役の下、岡山ハッピーライフ操風居宅介護支援所責任者で介護支援専門員(ケアマネージャー)の矢野哲平さんが講師を務められました。

河村武人さん(左)と矢野哲平さん(右)

 講義は最初に、介護保険制度は2004年に開始以来3年に一回の改正を重ねて本年は改正の年であること、この制度は高齢者の尊厳の保持と自立の基本理念に基づき社会全体で支えるべき仕組みであることが説明されました。次に、介護保険制度の利用についての解説に移りました。利用は福祉事務所への申請から始まること、その際に必要なもの、そして要支援、要介護の意味について説明があり、続いて、介護サービスの利用開始までのおよそ①ケアマネージャーが所属する居宅支援事業所の決定・契約②本人・家族の意向、状況をまとめてどのような介護サービスを提供するかの検討③サービス事業への受け入れ確認④サービスの利用開始という大枠の流れの中で、そもそもケアマネージャーとは何か、サービス事業所の種類と選定方法はどのようなものか、等が詳しく説明されました。

 さらに、60歳以上の高齢者の70%が住み慣れた地域・自宅での安全な生活の継続を希望しているが、その実現には介護サービスの利用だけでは足りず、住民と自治体・事業者、各種団体とが協力・役割分担して地域の課題に取り組む小さな拠点づくりが欠かせない。分けても住民と専門職とが共同して、支援を要する住民の情報や支援方法、さらには地域の課題の解決等について話し合い、実際の取り組みや課題解決に向けて知恵を出し合い連携を図る場としての小地域ケア会議が重要とのことでした。

熱心に講演を聞く参加者

 介護保険制度とは聞きなれた制度ですが、その利用の具体的な手順につき詳細な説明があり、勉強になりました。また、講義の中でも力説されていたことでしたが、公的なサービスだけに頼るのではなく、地域住が隣近所で助け合い、地域の課題を共有し主体的に活動することの大切さと、高齢者が生き生きと暮らす地域の活動の場としてのサロン活動の重要性を改めて認識できました。このオレンジカフェ『青春』もその一つです。参加者も熱心に聴講し、要介護の具体的な状況や在宅医療における訪問介護の要件等、熱心な質問が相次ぎました。

第二部「~みんなが主役笑顔の“わ”を広げましょう~」

 第二部はオカリナ演奏の「風車(かざぐるま)」の皆さん5人の登場です。活動歴20年のグループで、コロナ禍により四年ぶりの舞台で緊張すると仰りながら、「富士の山」から「上を向いて歩こう」まで、さらにアンコールの「赤いスイートピー」を加えての誰もが知る名曲八曲を、途中でオカリナの大きさと音域の違い等の説明を交えつつ、複数のオカリナを駆使して演奏され、オカリナ独特の素朴で心にしみる音色に参加者も歌で参加するなどして、とても楽しいひと時を過ごしました。

風車の皆さんのオカリナ演奏

今回はこれで終了となりました。

次回の第73回は、令和6年2月26日(月)10:00~12:00、富山公民館2階 第1・2講座室での開催です。

(文・写真:矢尾)

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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