認知症多世代サポーター養成講座が開催されました。

投稿日:2023年8月24日

 8月22日(火)の10:00から、富山公民館で認知症多世代サポーター養成講座が開催されました。認知症サポートリーダー富山会と富山公民館とのコラボ企画です。

 認知症は誰でもなりうる脳の病気です。認知症サポーターは、この認知症を正しく知るとともに、患者さんたちの気持ちを理解し、見守り、ご本人やご家族に適切な応援をする人のことです。

 これまでのサポーター養成講座と異なり画期的なのは、今回初めて小学3年生から大人まで多世代を対象にしたサポーター養成講座であることで、小学生15人、中高大学生6人を含むまさに世代を超えた総勢38人の参加者が4人のスタッフと一緒に公民館の2階講座室に集合しました。

頼経富山公民館長

 頼経秀智富山公民館館長の開会の挨拶に続き、認知症サポートリーダー富山会の福森和子会長の司会・解説のもと、講座は進行しました。

福森認知症サポートリーダー富山会長

認知症とは・・・

 まず、認知症が脳の病気であることを池田俊夫副会長が脳の模型で説明され、認知症の症状として記憶力や理解・判断力、計画を立て実行する能力等の低下等と不安・焦燥・幻覚・妄想等があることにつき説明がありました。

脳の構造を説明する池田副会長

 続いてビデオで、ゴミ出し、コンビニでの支払い及び帰宅行動の具体的場面における認知症の症状とそれへの周囲の反応を観て、望ましい対応につき参加の小学生たちを交えて考えました。小学生たちが実にしっかりとした意見を持っていたことに感心しました。

 認知症患者さんへの対応にあっては、おどかさない、急がせない、プライドを傷つけないとの3点が肝心で、ゆっくり見守り、余裕をもって対応し、声をかけるときは一人で前面から穏やかにはっきりと且つゆっくりと話すことが大事ということでした。

講座会場

10分の休憩の後

 池田副会長の朗読で、藤川幸之助作の『一本の線を引く』という絵本が紹介されました。認知症のお婆ちゃんと認知症を初めて知った少年のストーリーで、認知症への周囲の理解がいかに重要かが語られて、胸を打たれるひと時でした。

ロバ隊長グッズ

 最後に15人の小学生と中・高・大学生6人に加えて大人16人に、当講座を受講したことで認知症サポーターとなった旨の認定がなされ(小学生はキッズサポーターといいます。)、岡山市の認知症サポーター証とそこに図案化されているロバ隊長のグッズ(スタッフの皆さんのお手製)が授与されました。

 公民館の花房主任の閉会の挨拶で、11時30分にお開きとなりました。

 主催者の皆さんの熱意と青少年たちの参加による新鮮な雰囲気に支えられた、実に多様で中身の濃い講座でした。

(文・写真:矢尾)

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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