“富山学区連合電子町内会・小野田相談役”に聞く(2)
投稿日:2023年1月12日
コロナ禍で私たちの生活のリズムが一変しました。最近はオミクロン変異株などによる感染の第8波により、富山学区でも行事の中止・活動の縮小を余儀なくされています。
そこで、当電子町内会では学区内で活動する様々な団体にスポットを当て、中止・縮小になっても、「伝えたい」「繋ぎたい」「大切にしたい輪」など、運営する方々にその想いをインタビューしました。
今回は“富山学区連合電子町内会”の小野田利正相談役へのインタビューを2回に分けてお届けします。
(聞き手 : 横地)
富山学区連合電子町内会を創設し、その運営委員会委員長を永年務められました・・・
海吉出村電子町内会の創設(2002年)にも関わっていましたので、学区にも電子町内会を…と、2007年に立ち上げました。
有能なスタッフやよき仲間たちに恵まれ、2016年(80歳)をもって後進に委員長職を譲り、現在は相談役として(「老害」と言われないように気をつけながら)投稿記事の編集などに直言させていただいています。
電子町内会の運営委員長当時の思い出や事業で特筆するもの一つをあげるとすると・・・
やはり「昔とみやま写真館」の編纂と刊行でしょう。学区民の皆さんに呼びかけ、ご協力いただいた“昔とみやま“の写真200余点を当時のスタッフの総力(製本段階では富山中学校の生徒数名も協力してくれた)をあげて85冊のアルバムに仕上げ、学区のホームページにも収録したことは、後世に残る遺産(レガシー)としても意義ある事業だったと思います。
レガシーと言えば「富山小学校建学之地」の記念碑の建立も・・・
そうですね。 富山小学校が同じ福泊でもJA富山支所がある場所にあったことを知る人が段々いなくなることを淋しく思っていましたが、同級生の原明敏君と協力して岡山市の「岡山歴史のまちしるべ」事業に呼応し、岡山市JAのご協力もあって立派な記念碑を建立することができました。
◆関連ページ・・・富山小学校建学之地記念碑
晩年になってみずから創設し、今も機能している学区の団体や組織も然りながら、「故郷が燃えた」(2005年岡山国体民泊支援の記録DVD)全3巻、前述の「昔とみやま写真館」、そして「富山小学校建学之地記念碑」などの有形の歴史遺産として次の世代に伝承できることを、協力してくださった皆さんと共に嬉しく思います。
地元海吉出村町内会でもご活躍とか・・・
“活躍”と言っていただけるようなことはできていませんが、現在は町内会の相談役の傍ら、囲碁・将棋同好会「天狗会」の代表(就任以来37年目)や「大師堂・地蔵堂奉賛会」代表( 同 29年目)を務めています。
近年は「出村に残る歴史遺産」(「だんじり」「地蔵盆」「大師堂」など17のテーマを考証したもの)を著わし、出村のホームページに載せました。
海吉地区の大部分は新田開発によってできた干拓地で比較的歴史の浅い住宅地ですが、それなりの歴史と伝統ある行事や歴史遺産があり、住民、特に子どもたちがこれら先人が営み伝えてきた古(いにしえ)の慣わしや有形無形の文化財に触れ、地域の来し方を知り、楽しい思い出づくりのうちに、やがて長じては故郷を懐かしく思う心を育んでくれたらと、心からそう願っています。
(終わり)
カテゴリー:この人に聞く