第58回オレンジカフェ『青春』が開催されました。
投稿日:2022年11月29日
師走間近だというのに小春日和の11月28日午前10時から富山公民館において、岡山市中区認知症サポートリーダー 富山会主催の第58回オレンジカフェ『青春』が26人の参加者をえて開催されました。
恒例によるオープニングソング♪青い山脈♪の斉唱は、公民館からのお赦しもあって今回は「声をだしてもよい」とのことで、参加者全員で合唱しました。
今回はDVD鑑賞で、テーマは
「ケアニン~あなたでよかった~」(約90分)の上映がありました。
「ケアニン」とはケアをする人間、すなわち介護福祉士のことです。
あらすじは(著作権の関係もあり詳述は控えますが)次のようなものです。
『大森 圭 という新人の介護福祉士の青年が、漠然とした気持ちで介護の専門学校へ入学し、卒業後働くことになったのは郊外にある小規模介護施設だった。認知症の高齢者たちとうまくコミュニケーションがとれず悶々の日が続くが、圭が初めてメインで担当することになったのが認知症の星川敬子(79才。水野久美が好演)だった。
圭は試行錯誤しながらも先輩スタッフの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。「なんとなく」始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭・・・。』
「認知症で人生終わりになんて、僕がさせないー」との副題がついている。
監督は鈴木浩介、推薦「厚生労働省、神奈川県」、文部科学省特選の2017年の作品です。
監督は、作品のなかで登場人物に次のような台詞を言わせていますが、このDVDの訴えたいことを断片的ながら象徴しているように思います。
? 要介護者はどうすればやる気のスイッチが入るのか、それを見つけ出すのが介護する側の務めだ。
? スタッフは(特に、小規模施設では)普段着でよい。家族と同居しているような環境を醸しだすことが大切だよ。
? 要介護者の主張を否定してはいけない。
? 管理・制限することは、けっして介護じゃない。
? 介護の良し悪しは施設の大小ではない。「心」なんだよ。
? 「看取る」ということは、最後までその人の人生と生命に付き合うことだ。
? 認知症になっても終わりじゃない。みんなが寄り添って助け合う、これが当たり前なんだよ。
ラストシーン辺りでは、会場ではそっと目頭をぬぐう光景もあちこちに見受けられ、福森代表は閉会にあたり、「私たちも、いつ介護する側になるかされる側になるかわかりません。今日の映画を観て得られた感動と教訓を、お互いこれからの余生に活かしていきたいものです」と締めくくり、閉会となりました。
次回のオレンジカフェ『青春』は、12月26日(月)に次のテーマで開催が予定されています。
◆ 第一部 ~正しく学び支え合いましょう~
・ 住宅災害の早期発見と命を守る方法
・ 専門家による相談コーナー開設
◆ 第二部 ~みんなが主役・笑顔の“わ“を広げよう~
・ 篠笛コンサート「二蝶」
出演 : 小西満智子 赤木貴久子
(文・写真:小野田)
カテゴリー:ニューストピックス