第55回オレンジカフェ『青春』が開催されました。
投稿日:2022年8月23日
残暑厳しい8月22日(月)午前10時から富山公民館に於いて、第55回オレンジカフェ『青春』が開催されました。
今回は岡山旭東病院の地域医療サポート室長及び当病院と岡山リハビリテーション病院から4名の作業療法士が参加されました。
認知症サポートリーダー富山会福森和子代表のあいさつに続き、岡山旭東病院の地域医療サポート室の河村武人室長より、あいさつと昨今の新型コロナ感染症の流行による外来診療等の困難さのお話がありました。
今回のテーマは
「健康寿命を延ばすために気をつけることは」
認知症と自動車運転
~運転を続けるための認知症予防~
と題して、
岡山旭東病院診療技術部リハビリテーション課 作業療法士の山本昌和さんの講演がありました。
高齢者の運転免許保有者数は年々増加しており、令和元年度で75歳以上では約583万人、80歳以上では約229万人だそうです。全体の交通事故件数は年々減少傾向にあるが、事故全体に占める高齢者の割合は増加傾向にあるとのことです。
◆自動車の運転に対する加齢の影響として
・注意力や集中力の低下
・目の病気(白内障、緑内障、糖尿病性の網膜出血症)による視力低下
・視野が狭くなる
・瞬間的な判断力が鈍る
・慌てやパニックになりやすい
・体が急に動きにくくなる
・体調が変化しやすい
などが考えられます。
しかし、身体的能力の低下に反比例して、自分の運転に自信を持つ人の割合は年齢を重ねるごとに高くなり、特に高齢者は過信する人の割合が多いそうです。
本年5月より道路交通法が改正され、75歳以上の人は免許更新時に新認知症検査を、また違反歴がある場合は運転技能検査を受けなければならなくなりました。
次に、認知症の予防~運転編~のお話があり、注意力を養う「脳トレ」の仕方やネットを利用しての「JAF高齢運転者総合応援サイト」などの紹介がありました。
休憩を挟んで
「富山豊年踊り伝承会」の小学生6人による踊りの披露がありました。新型コロナ感染症の影響でしばらく練習もできていないそうで、久しぶりの発表の場でしたが、落ち着いて踊っていました。
そして最後に認知症サポートリーダー富山会メンバーによる『無言げき』が披露され、認知症の人がバス停で行先が分からなくなって困っている場面に遭遇した場合に、どのような声掛けをすると良いか参加者全員で考えました。
(文・写真:横地)
カテゴリー:ニューストピックス