“富山の自然を楽しむ会”實村 貢代表に聞く(その2)

投稿日:2022年3月6日

 コロナ禍で私たちの生活のリズムが一変しました。最近はオミクロン変異株による感染の第6波により、富山学区でも行事の中止・活動の縮小を余儀なくされています。

 そこで、電子町内会では学区内で活動する様々な団体にスポットライトを当て、中止・縮小になっても、「伝えたい」「繋ぎたい」「大事にしたい輪」など、運営する方々にその想いをインタビューしました。

 今回は“富山の自然を楽しむ会”代表の實村 貢(みむら みつぎ)さんへのインタビューを2回に分けてお届けします。

(聞き手:横地・行枝・末澤)

―今までの活動で最も印象に残っている出来事があればお教えください。

(實村) 発足以来の私たちの活動で一番大きな成果は、祇園用水からの分水で年間を通じて倉安川の水が流れるようになったことです。これまでは農業用水利用時の5月から9月末までは旭川から取水され充分な水量がありましたが、農閑期は旭川からも他の水系からも取水がされず僅かな山瀬水と生活雑排水が流れるだけでした。そこで私たちが発起人となり国土交通省岡山河川事務所や岡山市役所の関係課を再三にわたり訪問し、また祇園用水流域のご理解を得て、平成21年10月に平井地区から分水を得ることができました。

◆関連ページ →ニューストピックス(2009年10月13日)

―百間川・倉安川の世界かんがい施設遺産登録でますます環境保全の重要性が増したと思いますが、ご苦労やお気付きになったことがありますか。

(實村)  百間川と倉安川は令和元年に“世界かんがい施設遺産”に登録され、郷土の誇りとしてますます美化活動に心掛けなければなりません。倉安川の周辺清掃は、汚れがひどいときには、適宜会員のみで行うこともあります。また、流域の各町内会の有志の方も清掃活動をされています。住民の皆さんにも環境保全をお願いして後世に伝承したいものです。

―環境保全・清掃活動以外の活動を教えてください。

(實村) 年1回学区の歴史探訪ウォークを行なっています。郷土の歴史を感じ文化に触れ、普段見過ごしている身近なところの歴史や由来を再発見して貰う目的で行っています。また、子どもたちに自然の大切さを体験して貰おうと、夏休みには児童を対象に「かぶとむしの捕獲作戦」「倉安川の生き物調査」を行なっています。

―今後どのような活動を続けていかれますか。

(實村) 私はほぼ毎日健康のために操山を歩いています。操山丘陵は学区の宝なのでこれからも環境保全に努めたいと思います。また、環境美化の点からも引き続き、学区内の美化活動及び環境保全に努めたいと思います。学区の皆さんが喜んでくださり、すばらしい富山の自然を次の世代に伝えることができれば、それが私たちの活動の楽しみであり喜びでもあります。

(完)

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