富山小学校建学之地記念碑の除幕式
投稿日:2020年3月19日
3月18日午前10時から、岡山市農協富山支所の前庭において「富山小学校建学之地記念碑建立竣工に伴う除幕式」が行われました。
この記念碑は、富山小学校の前身である上道郡富山村吉富小学校が明治15年にこの地に建てられ、以来80有余年にわたって幾多の少年少女たちが学び、また、地域活動の拠点となってきた史実を後世に伝承するために、岡山市の2019年度「岡山歴史のみちしるべ」事業に呼応して建立期成会を設立し、企画提案書を作成~提出して建立に至ったものです。
富山小学校が現在の場所(福泊233)に移設されてから54年が経ち、「昔はここ(JA富山支所がある所)に小学校があった」ことを知る学区民も年々少なくなって行くなかで、平成10年代のころから「われわれの生きているうちに、なんとか記念碑を遺したい」とする動きはあったものの資金面などで具現せず、このほどやっと宿願が叶えられたわけです。
除幕式には、建立期成会会長をはじめ同事務局、岡山市事業政策課、岡山市農協、富山小学校、同PTA、連合町内会、コミュニティ協議会の役職者や卒業生代表など関係者14名が出席し、白い覆いが除幕されると期せずして湧きおこった拍手のうちに、往時の校庭の東南の隅(この付近には鉄棒と砂場があった)に建てられた記念碑がその全貌を現わしました。
建立場所の当初案は「JA富山支所自転車置き場の南」でしたが、昨秋になってJA出入口東隅にあった松の木が枯れたため、JAサイドからの「松の木のあった場所に変更したら」とのありがたい提言もあり、最適の現在地への建立が実現したものです。
この記念碑は表面が合成樹脂加工されたアルミ製で、形状は正面幅35cm、奥行き7.5cm、地上高136cm、基本色はダークブラウンです。
上半分には標題と当時の校舎(一部)の写真が、下半分には沿革が書かれています。
建立場所の基部一帯(約2坪)には期成会事務局によって芝生が貼られ、「富山小学校建学之地記念碑建立期成会」は除幕式当日をもって発展的解散となり、今後の管理は富山学区コミュニティ協議会に移管されました。
近日、この記念碑の背面の地中にタイムカプセル(建立の経緯や記録を封入したもの)が埋設されることになっています。
(文:小野田、写真:原・横地・薄)
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