富山ESDにこにこカフェ「減らそう食品ロス」
投稿日:2019年12月3日
第5回富山ESDにこにこカフェ「もったいないが地球を救う!減らそう食品ロス」が12月2日公民館にて35名が参加して開催されました。「ESDにこにこカフェ」は富山公民館主催、とみやまエコクラブ・富山学区婦人会共催で年3回程度ESDに関連するテーマで学習しているものです。
今回のテーマは世界的に問題となっている「食品ロス」。当イベントに先立ち「とみやまだより」にて家庭に残っている食品の提供を呼びかけたところ、10数名の方から70kgの米を始め、そーめん、菓子など多くの食品の提供がありました。
公民館田中主任の軽妙な司会に始まり、講演にはおかやまエコマインドネットワークの赤井藤子理事を迎えて、食品ロスの現状や日本の食糧自給率、地球温暖化との関係など、クイズを交えて楽しく学びました。
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講師の赤井藤子さん
主な内容は次の通りです。
- 日本の食品ロスは年643万トン、うち製造流通で352万トン、家庭で291万トン
- 日本の食糧自給率は38%、先進国の中で最も低い
- 世界の食料生産量の1/3が廃棄物。生産-保管-運搬-消費-廃棄の過程でエネルギーが無駄に使われている。
- 食品ロス削減法が今年10月から施行。消費者の賢明な行動が求められる。
このあとグループでの話し合いに移り、一人ひとりが「冷蔵庫をチェックしてから買物に行く」「作った料理は残さず食べる」など、宣言し合いました。
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会場の様子
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グループで話し合い
今回提供された米や食品、野菜を使って婦人会会員が作ったおいしい料理を参加者で試食し、楽しい会も終わりました。食品は児童養護施設若松園にも寄付する予定です。
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集まった食品
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集まった米
-ここで、ESDについて岡山市のホームページより転載します- ESDは「持続可能な開発のための教育」と訳されている。私たちの暮らしは、たくさんの資源を使って物をつくり、捨てている。自分だけ、自国だけよければという考えでこのままの暮らしを続けていくと私たちをめぐる環境は悪化を続け、暮らしや社会も持続していけなくなると言われている。ESDとは、これらのことを自らの問題と捉えて身近なことから取り組むことにより、持続可能な社会を創っていく学習のこと。2005年岡山市域は国連大学から世界で初めて「ESDに関する地域の拠点」に認定され積極的にESDを推進しており、2014年にはESDユネスコ世界会議の関連会議が岡山にて開催された。
(文:行枝、写真:公民館田中、行枝)
カテゴリー:ニューストピックス