令和元年度「富山地区青少年育成協議会町別懇談会」

投稿日:2019年7月8日

 富山地区青少年育成協議会では、7月1~3日(毎日19:00~20:00頃)、学区内8会場に近在の町内住民の参加を得て「町別懇談会」を開催しました。

 各会場には育成協の本部役員をはじめ、幼稚園、小学校、中学校の校長・教員や保護者など地域住民が参加して行われました。最初に幼稚園、小学校、中学校から近況報告があり、続いて「地域が行う子育て」をテーマに懇談が行われました。

開催日 対象町内会 開催場所 世帯数 参加者数
主催者 地域民
7月3日 海吉本村・中村 中村公会堂 340 5 20
山崎本町 山崎本町公会堂 410 10 23
円山境内・宮西・中央・
団地・南・浜倉・外新田
円山公会堂 908 8 21
7月4日 海吉出村 出村公会堂 860 14 26
福泊 富山公民館 1110 8 58
7月5日 円山嶽・湊池の内・湊操山・操陽南山・光ヶ丘団地・操陽ヒルズ・円山表 湊池の内公会堂 682 6 16
福泊川東 川東町内会集会所 205 8 15
海吉福吉 福吉公会堂 645 10 14

 

 各会場の様子は次のとおりです。

 

各学校、園からの近況報告

◆ 幼稚園

  • 現在、園児は年少組37名、年長組39名の76名いる。
  • 子どもたちは元気で遊んでいるが、集中力のなさが気にかかる。最近の子どもは長時間ゲームをするためかもしれない。また、ゲーム等で夜更かしして朝の起床が遅く、朝食抜きで登園する子どもがいる。
  • 昨年の豪雨で旧園舎(一番古い東側の園舎)が床下浸水になり、現在は倉庫として使用している。
  • 昨年の事件等に鑑み、北門は施錠するようにしており御不便をかけている。
  • 今年から、遊戯室のエアコンが使えるようになった。
  • 園は3つの目標を立てている。
    1. 顔を見て気持ちの良い挨拶をすること
    2. メディアコントロールとして、お互いが話し合う時間を設けていること
    3. 人と地域に積極的に関わること
  • 昨年、岡山市こども・子育て支援事業として中学校区に1か所公立の幼稚園が残ることになり、本園が選ばれ存続することになった。地域の方々の御支援に感謝する。

◆ 小学校

  • 現在、743名の児童に一時帰国の3名を加えた746名が、普通20学級と特別9学級で学んでいる。
  • 目標として「たくましい子、明るい子、あいさつができる子」をめざしており、あいさつ運動に取り組み、校内外で元気に挨拶をするよう指導している。
  • 掃除は無言で静かにする(5分間)。2学期は時間を延ばす。
  • 今年から教室にエアコンが設置された。
  • 不審者情報を発信している。2日程前にイノシシ情報を発信した。
  • 備蓄倉庫が少し水に浸かり、かさ上げをしている。
  • 学校近くの用水路に、昨年は1人、今年も1人が転落している。足形マークやポールを設置している。
  • 横断歩道の設置は条件が揃わず難しい。3年生は地域の人と一緒に学区をまわり、安全マップを作っている。
  • まもなく、校庭の幼稚園側に学童保育「なかよし学級」の校舎の建設が始まる。

◆ 中学校

  • 現在、各学年3クラス、全9クラスで315名が在籍している。
  • 各学年で目標を立てて取り組んでおり、校内は授業中に徘徊する子もなく落ち着いている。ボランティア活動に熱心な生徒が多い。
  • 学校に行くのが楽しい80%、家庭での学習不足60%。
  • 5月の連休などで学習時間が不足しており、8月下旬から2学期が始まる。
  • 小学校・幼稚園と協力して、メディアコントロール(携帯やゲーム機の適切な使い方)の指導に取り組んでいる。
  • 6月にエアコンが設置されて環境がよくなった。(28度設定が規則)
  • 二人乗り、並列走行、ヘルメットなしなど自転車での通学マナーは相変わらず悪く、地域からの指摘もある。見かけたら注意して欲しい。
  • 学校で子どもたちが楽しい時間を過ごせるように、子どもたちのアイディアを生かした富山祭(体育祭と文化祭を統合)を9月20日に開催するべく、生徒たちが中心となって企画運営を検討している。この実行委員の希望者が100人以上いた。

 

7月1日(月)19:00~20:00頃

海吉本村・中村

本・中村会場の様子

◆ (中学生)自転車通学の姿

  • 大半の生徒は通学路を通っているが、一部の生徒は一般道(倉安川の反対側)を通っている。
  • 学校での指導もしているが、ヘルメットをかぶっていない子を見かける。

◆ 登下校時の挨拶について

  • 道ですれ違っただけの見ず知らずの人には挨拶をしていない。
  • 見守り隊の方や顔見知りの人には挨拶が出来ている。
  • 見ず知らずの人から声をかけられても相手にしない。
  • 我が子に付き添って集合場所まで毎日行くが、こちらから声掛けしても返答が無い。

◆ 子ども駆け込み110番の札

  • だいぶ傷んでいるので刷新してはどうか?
  • 掲げている軒数も減っている。
  • 各町内の受け皿を再調査した上で実施してはどうか?
  • 単独実施が難しければ、地域協働学校と協力して取り組んではどうか?

◆ 本会の告知方法と参加者募集方法

  • 町内会役員と学校関係者とPTA役員だけのようで、一般参加者募集の方法を考えてはどうか? 町内回覧だけでは人は集まらないし意見も出てこない。
  • 7月初めの開催なのに6月15日の回覧で回った。目にしたのは6月20日では遅い。

 

山崎本町

山崎本町会場の様子

◆ 昨年の懇談会で出た課題の改善は?

  • 倉安川、用水は安全でない、フェンスがない場所依然あり
    → 改善されていない。海吉福吉は用水沿いに赤のポールを立てている。
  • 中学生ヘルメット約2/3被っていない
    → 中学校では、前年度修了式で交通の話、他の機会も利用し伝えている。先生も「ヘルメットかぶれ」の声をずっと掛けていて、改善されている。
  • 当懇談会への保護者の参加少ない
    → 今年は11名参加で増加している。

◆ 子育ての課題は?

  • 自転車でスマホ見ながら走る(中学生)、倉安川沿いのせり上がったコンクリート上をわざと歩く(小学生)など危険な行為が見られる。大人が注意する。また自転車1億円の補償例の話をすることも。
  • スマホの使用時間多過ぎ。スマホは優れた面と良くない面あり。中学校はスマホ持参禁止。良くない影響の講習必要か。この問題は、家庭での指導が最も大切。
  • 子育てで大切な事
    1. 大人が規則をきっちりと守る。子どもは見ている。
    2. 富山学区は、公民館その他個人宅も開放するなど、多くの遊びの場を提供している。大人も子どもも「ありがとう」の言葉の素晴らしさを知ろう。子どもに伝えよう。学区みんなで育てていることを子どもに伝えよう。地域の良さを伝えよう。これが一番大事。

 

円山境内・宮西・中央・団地・南・浜倉・外新田

円山(東)会場の様子

  • 子どもは比較的あいさつ出来ているが、おとなは出来ていないようだ。
  • スーパー等でたむろする子どもは殆どいないようだが、高校生以上(?)の子がマルハチの駐車場にバイクで集まることがある。
  • 円山地区に多い池で釣りをする子がいる。危険なので柵をしているが所々破れている。見かけたら注意しているが、学校でも言い聞かせて欲しい。
  • 自転車通学ではヘルメットを指導するが、おとなや高校生はノーヘルメットで乗っている。しかし自分を守るために必要だから、見かけたら出来るだけ声を掛け続ける。
  • 石高神社の下の旧道は制限速度20kmだが、スピードを出す車が多く危ない。取り締まりを依頼したい。

 

7月2日(火)19:00~20:00頃

海吉出村

海吉出村会場の様子

◆ 若松園(なでしこの館)の先生からの手紙

  • 出村に開設してから8年が経過、現在8人が居住している。出村町内の方・地域の方に見守っていただいており感謝する。

◆ 昨年提議された案件はどうなったか

  • 下校時の自転車マナー違反(2人乗り・ノーヘルメット)は幾分か改善されている。見守り隊が注意すると素直に聞く。幅の広い道路で併進する子どもはよく見かける。
  • コンビニ等でたむろする子どもはほとんどいない。
  • 海吉公園の汚れもほとんど見られなくなった。

◆ 地元からの要望

  • (見守り隊)小学校の下校時間を統一できないか。

(小学校)学校としても事故防止のためできるだけまとまって帰すようにしているが、学年の事情もありこれ以上は難しい。

  • (地域住民)見守り隊員が高齢化のため減少している。カバーするため「子どもかけこみ110番」のステッカーの更新をお願いしているが、どうなっているのか。

(育成協)希望者には更新をしているが、申し出が少ない。町内会長の協力も得ながら、「110番の家」の拡充に引き続き努力したい。

  • (団体代表)健康市民おかやま21の活動として、7月18日(木)富山中学校1年生を対象に喫煙防止の講演会を行う。平成24年以来継続実施しており、最近では喫煙する生徒を見かけなくなっており喜ばしい。
  • (地域住民)公園の遊具を利用する子どものマナーが悪い(ブランコの二人乗り、滑り台の逆さのぼりなど)。学校でもマナーを指導してほしい。
  • (見守り隊員)見守り隊員の高齢化により、やがて消滅する趨勢にある。

(育成協本部)犬の散歩をしている人は多い。ベストや帽子を着て歩くことには抵抗があると思うので、タスキぐらい配ったらいいと思う。子ども達の親は働いている時間帯であるので、祖父・祖母などに協力を依頼したらいいのではないか。

  • (地域住民)夏休みに入り子どもが自転車に乗る機会が多くなる。事故防止のために学校でマナーをよく教えていただきたい。

 

福泊

福泊会場の様子

  • あいさつ運動の取り組みについて、子どもを批判する以前に大人が模範となりあいさつをする姿勢が求められるのではないか。
  • 多様化する危険に対し、子ども自身も危険予測ができる能力を身につける学習も求められるのではないか。
  • 中学生の積極的なボランテア活動に今後も期待し、地域交流の場としていただきたい。
  • 「おやじの会」の活動は高い関心があり、学区の諸活動に青年層の参加が今後望まれる。

 

7月3日(水)19:00~20:00頃

円山嶽・湊池の内・湊操山・操陽南山・光ヶ丘団地・操陽ヒルズ・円山表

湊・円山(西)会場の様子

◆ 昨年度話し合った課題「子供がコミュニケーションをとる場が少ない」についてその後の状況は?

  • 状況は変わっていない
    • 習い事が多く子供に余裕がない。
    • 地区の真ん中を県道が東西に横切っているので、帰宅後、友達と遊ぶことが難しい。また、子どもが遊べる場所(公園)が無く、大池公園は水辺で子どもだけでは危険。
    • 子ども会が無い(子ども数が少ないのと保護者が役員をしたくない為か?)
  • 対策として出た意見
    • 子供会を単独町内会に限らず、周辺の町内と合わせて作る。
    • ボランティア活動の一環で、放課後こどもたちを学校に集め、面倒を見てもらう。
    • 子供会そのものに存在価値があるのか。面倒を見れる人がみるということで、親の負担感を減らすという考え方で良いのではないか。
    • 老人クラブやいきいきサロンと合同で行事をすれば、老人も世話を喜んでしてくれるのではないか。本村町内会では町内会の一部として組み込んで、町内会役員が兼務している(保護者は連絡員1名だけ選出)。

◆ 不審者について

  • この地区でもそれらしき人がいる。
  • 見守り隊の活動を続け地域の安全安心を守る。
  • 海吉地域での忍び込みが多発しており、用心してほしい。

◆ 子供の行動はなかなか良く、これは学校での教育の賜物と思う。

◆ その他

  • 街路灯について、特に旧道が暗くて怖いので設置を望みたい。
    → 街路灯設置は町内会から申請すれば可能だが、維持費・補修費は町内会の負担になるので、町内会で協議して欲しい。
  • 防犯カメラの設置をすれば防犯に役立つのではないか。
  • 通学路の旧道は中高生の自転車通学路になっており、スピードを出す人が多くヒヤヒヤする。事故が起こってからでは遅いので、取り締まりをして欲しい。相変わらずスマホ操作やイヤホンで音楽を聴きながらの自転車をよく見かける。

 

福泊川東

福泊川東会場の様子

◆ 昨年度の懇談会で出た課題の対応状況

  • 倉安川の改修工事の影響で、交通量の多い道路を通学路にしている。

改修工事終了後も、元の通学路に戻さないままであったが、昨年、小学校とも相談し、元の通学路に戻した。

  • 防犯カメラを設置して欲しい。

岡山市の防犯カメラ設置支援事業にエントリーした。申請どおりに選考されれば、秋ごろに設置の運びとなる。設置場所は、三宅医院駐車場の防犯柱

◆ その他意見

  • 子ども見守り隊、隊員の高齢化に伴い、4月より運営主体をシルバークラブから町内会に変更し、週2回1ヶ所のペースで実施している。
  • 町内の公園で不審者が出たことに対して、男性見守り隊員の散歩時に見守り隊ベストの着用を依頼した。
  • 子どもたちは、しっかりあいさつ出来ている。
  • 下校時に横に広がったり、ふざけたり指導が必要な状況が見受けられる。
  • 用水路沿いでは転落の危険がある。
  • 実際に下校時の転落は発生しており、学校では安全指導している。
  • 後ろから自転車やバイクが来ていることに気づかない場合も見受けられる。
  • 用水路への転落防止のために、ポール設置など検討すべき。
  • 登校時に通学路で見送りをしているが、子どもはかわいく元気をもらえる。
  • 交差点で止まらずに飛び出す自転車が見受けられる。
  • 安全やマナーの指導は学校に頼るだけではなく、家庭や町内での指導も重要ではないか。

 

海吉福吉

海吉福吉会場の様子

  • 子どもは危険なことをどれだけ分かっているか疑問。各家庭でのしつけが違うので指導が難しい。
  • 一斉下校の際、危険個所などの指導をもう少しきめ細かに行ってもらってはどうか。
  • 通学路になっている道路が荒れ放題(石がゴロゴロしていたり、コンクリート片が散乱)で砂利道で危険。
  • 防犯カメラの設置を検討している。
  • 見守り隊の方のタスキの着用を考えている。

 

7月11日(木) 富山地区青少年育成協議会 常任理事会

町別懇談会の感想
  • 見守り隊員の高齢化。無理のないように参加を。
  • SOSステッカーが古く見栄えが悪い。早急に交換を。
  • 昨年に比べあいさつを返してくれる児童・生徒が増えた。
  • 用水路に落ちた人を助けていた生徒がいる。
  • スマホの使い方に問題がある。家庭での教育が必要。
反省点
  • 町別懇談会に子育て世代の参加が少ない。
  •   〃  に参加する人が年々減少している。
  • 町別懇談会の告知が遅い。回覧板が間に合わない。
  • PTAを通じて強く参加を呼び掛ける必要がある。
  • ポスター等を利用して広く告知すれば良い。
  • あいさつ運動の時間指定を無くしても良いのでは。

(文・写真:電子町内会取材班)

カテゴリー:ニューストピックス

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