第16回「オレンジカフェ青春」の開催
投稿日:2019年2月27日
春を思わせる陽気の2月25日(月)午後1時30分から富山公民館に於いて第16回「オレンジカフェ青春」が開催されました。
今回は「薬に関する身近なお話」と題してこやま薬局江崎店薬剤師の大庭隆徳さんの講演を聴きました。また、当講演会には岡山旭東病院地域医療サポート室河村武人室長、薮野病院経営管理士もお迎えし、いろいろなアドバイスを頂きました。
恒例の岡山市認知症サポートリーダー池田さんのハーモニカ伴奏で全員で青い山脈を合唱して会は始まりました。
そもそも薬とは・・・?
私たちの身体に起こる様々な病気の予防・治療・診断に使われるもので、薬の種類や使い方、飲み合わせ、保管方法など基本的な事を教わりました。
内服薬は服用すれば胃で消化(剤型の崩壊)され、主に小腸で吸収され血流で肝臓に運ばれ、その後心臓から全身に運ばれ効果を発揮し、そして腎臓や肝臓で代謝され排泄されます。
また、薬はあくまで適量があり、量が多い(薬剤の血中濃度が高い)と副作用が出る恐れが高くなり、反対に量が少ない(薬剤の血中濃度が低い)と効果が不十分となります。
薬は食事の影響を受けることが多いので服薬時間は指示を守ることが大切です。
食 前=食事前20~30分
食直前=食事前5~10分
食直後=食事後5分以内
食 後=食事後20~30分アルコールやカフェイン、牛乳、柑橘類(皮の硬い物)、ミネラルウォーター類は薬剤との相互作用の恐れがあるので水またはぬるま湯での服薬が望ましいそうです。
薬にも有効期限があり、また保管についても注意が必要です。
薬についての疑問や分からない事があれば、薬局か薬剤師に相談してくださいとのことでした。
次に、本日の講演の本題である認知症についてのお話がありました。
認知症とは・・・?
人間のあらゆる活動をコントロールしている脳の細胞が様々な原因で減少したり、働きが悪くなったりすることにより、記憶や判断力の障害などが起こった状態です。
老化による物忘れと、認知症の違いについて詳しい説明がありました。
2025年(団塊の世代が75歳以上になる年)には65歳以上の5人に1人が認知症を発症するだろうと言われています。認知症は特別な人に起こる特別な出来事ではなく、歳をとれば誰にでも起こり得る身近な病気だという事です。
認知症の治療としては治療薬が開発されてきていますが、認知症にならないための心遣いが大切です。普段から適度な運動(ウォーキングやフィットネスなど)を習慣付け、少しでもおかしなことがあれば、医師に相談しましょう。
早期発見・早期対応が最も重要ですとのお話でした。
そして小休憩の後、参加者全員でペットボトルのキャップ飛ばしゲームをしました。飛ばすコツが必要で悪戦苦闘する人が散見されました。
最後に恒例の「青い山脈体操」を行って終了となりました。
(文・写真:横地)
カテゴリー:ニューストピックス