「富山犠牲者ゼロプロジェクト」が発足

投稿日:2019年2月25日

 2月23日、富山学区の防災推進プロジェクト「富山犠牲者ゼロプロジェクト」が発足しました。ごく近い将来に豪雨災害・地震等大災害の発生が予想されるなか、学区を挙げて「犠牲者ゼロ」を目指す当プロジェクトがスタートしました。

 従来より連合町内会、各町内会、防火防災会、公民館等の主催で各種の防災イベントや防災講演会が開催されてきました。その効果もあって以前より防災意識は向上してきてはいます。しかし、まだとても十分ではありません。昨年県内で発生した水害、30年以内の発生確率が70~80%と言われる南海トラフ巨大地震を考えると、自助・近助(隣近所の助け合い、参照)・共助(町内会、連合町内会など)の徹底した準備を早急に開始しなければなりません。

 プロジェクトでは2019年度の実行項目を次のとおり決定されました。

1 どんな豪雨災害が想定されるのか? 学区住民の豪雨災害の理解を深める

2 いざという時どこに逃げるのか? 地区別に避難場所を再度検討して決定する

3 いっしょに逃げよう!どうやって伝える? 世帯への緊急連絡方法を検討する

4 1人で避難できない! 様々な世帯の状況の理解と対策を検討する 

5 活動を担う防災リーダーづくりが急務! 実効性ある学区の体制と人づくり

6 防災アンケートを全世帯対象に! 防災意識向上と活動の成果を数値化

プロジェクト発足の主旨を説明する小橋連合町内会長

プロジェクトの主旨説明する小橋連合町内会長

プロジェクト会議の様子

プロジェクト会議の様子

 

 プロジェクトは、連合町内会、各町内会、防火防災会、民生児童委員協議会、防犯協議会、交通安全対策協議会、電子町内会、老人クラブ連合会、百間川右岸水防委員から選抜された27人のメンバーで構成され、プロジェクト長は小橋一郎連合町内会長が、実行委員長は福泊川東町内会副会長太田俊二氏が任命されました。他のプロジェクトメンバー25人は実行委員として、創設された6つの部会のいずれかに属して取り組むことになります。部会の例としては、施設部会(各地域の避難場所を再検討し備蓄資機材を検討手配する)、情報部会(避難情報等の情報をいかに早く知り世帯に伝達するかを検討する)などです。

 どの部会も多くの検討内容を必要としていて、1年度で完成するとは考えられません。数多くの会合を重ねて進めていく予定です。

 このプロジェクトは、学区住民の皆様の協力なくして成功はありません。今後、各町内会よりのお知らせ、とみやまだより、当ホームページ等様々な方法により広報活動が行われます。

 ※「近助」は辞書にはありませんが、災害が多発する今日では近所同士の助け合いの大切さが強調され言葉として使われ始めています。当プロジェクトは「自助・近助」を根幹の防災対策と捉えており、今後も大きなテーマとして取り上げて行く予定です。

(文:行枝、写真:薄)

カテゴリー:ニューストピックス

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