「富山にこにこカフェ」フェアトレードってなあに?
投稿日:2018年3月26日
富山公民館主催・とみやまエコクラブ共催の「富山にこにこカフェ」がスタートしました。第1回イベントが3月23日(金)に公民館にて「フェアトレードって何?」の内容で開催されました。このカフェは、今を生きる私たちだけでなく未来の子孫にも「にこにこ」が広がるように様々なテーマについてコーヒーとお菓子などを食しながら楽しく勉強するものです。
この日は35人の方が美術工芸室に集まり、話題提供者として岡山フェアトレードの会・片岡雅子さんのお話と参加者の「のり」で有意義な90分となりました。
フェアトレードはイギリス発祥で、直訳すれば”公平・公正な貿易”のことです。アジア、アフリカ、中南米の開発途上国で働く立場の弱い人たちが貧困から抜け出すために、生産者から直接、適正な価格で継続的に商品を買い取ることで、彼らが自立して生活していけるように支援していく活動です。
片岡さんはチョコレートの原料であるカカオを例にわかり易く話してくれました。カカオは世界の生産量の70%は西アフリカのガーナ、コートジボワール、ナイジェリアなどで生産されている。一方、1人当たりの消費量はドイツ、スイス、アメリカなど先進国が上位で日本は6位。100円のチョコレートで生産者が手にするのはわずか2円80銭、他は輸出入業者、仲買人、小売業者の儲け。これを、生産者→NGO→消費者とすると、生産者は10~24%に取り分が増える。これがフェアトレード。赤道から上下20°の国々で生産されるコーヒー、バナナ、ピーナッツ、さとうきびなどほぼ同じ状況。
岡山でもフェアトレード商品を取り扱う店は増えてきて、コットン古都夢、1518珈琲、イオン、天満屋、おかやまコープ、輸入食品のジュピターなど、店舗数で100店を超えています。フェアトレード商品は食品だけでなく、衣料品、雑貨などもあります。
この日は、公民館講座「おいしいコーヒーの淹れ方」を学んだ3人の男性バリスタ(和久野、赤松、行枝)が腕を振るって参加者にコーヒーを提供し、チョコレート、バナナ、クッキーを食べながらの楽しいひとときを過ごしました。これらはすべて世話役(公民館田中主任、エコクラブ加藤、松本、岡本)がフェアトレードの店で買ってきた商品でした。(敬称略)
(文:行枝、写真:公民館中山)
カテゴリー:ニューストピックス