本文
ニューストピックス(2017年4月8日)
とみやま交通安全教室が開かれました
春の交通安全運動期間中の4月8日午前10時から、富山小学校のグラウンドで「交通安全教室」が開かれました。
この催しは、岡山中央警察署を始め、岡山中央交通安全協会、同 安全運転管理者協議会、同 運行管理者協議会、清水自動車工業(株)(山陽レッカーサービス)の共催・協賛で行われ、協力・参加したのは富山小学校、富山学区交通安全対策協議会、交通安全協会富山支部、富山公民館、富山学区をはじめ旭操学区・財田学区の交通安全母の会・交通警察協助員、富山学区老人クラブ連合会、同 婦人会、同 防犯協議会、同 防災協議会、富山学童保育なかよしクラブ、その他学区内外の老若男女総勢約100余名です。
グラウンドでは大型レッカー車による車両の落下実験の準備が進められる中、集まった観衆に対してまず中央署の市川交通官(交通課長)が挨拶し、次いで交通課員(巴田企画免許係長)による交通安全ワンポイントレッスンが行われました。
高齢者向けの「交通安全まみむめも」、子どもたちに向けては「犯罪被害に遭いやすい時間帯」などが対話形式で進められ、「自動車にひかれないようにするには?」との問いかけに、可愛い声で「飛び出さない」と元気な答えが返ってくると、すかさずお巡りさんは「大正解!」と応じていました。
いよいよ、まずは「衝突実験の展示」開始です。
時速40kmで走ってきた乗用車が、目の前で等身大のダミー(ダンボール箱で作った人形)にノーブレーキで衝突すると、人形は大きな音とともにはね飛ばされ、ばらばらに壊れて地上に転がりました。
歩行者ダミーに猛スピードで迫る乗用車 |
ブレーキを踏む暇もなく、ダミーは宙に舞った |
次いで、これも時速40kmで疾走してくる乗用車の直前に係員が自転車を押し出すと急ブレーキも間に合わず、自転車は自動車のエンジンルームの下方にめり込んで大破してしまいました。
百聞は一見に如(し)かず・・・、見ていた人々は一様に悲鳴とも嘆声ともつかぬ声をあげ、事故の恐ろしさを思い知らされたようでした。
そしてメーンイベンは「自動車の落下(走る車が衝突した時どうなるか)の実証実験」です。
普通乗用車が大型レッカー車に逆さに吊るされ、空高く上がって行きます。
「地上で60kmで疾走中の車が建物に激突」という場面を創出するとのことで、車は地上14メートルのところまで吊りあげられてスタンバイです。
やがて秒読みが始まり、・・・5,4,3,2,1、Go!で、車は正面から一気に地上に落下〜激突して前部がペチャンコになってしまいました。その瞬間には重い地響きがして、20メートル以上離れたところでも足元に揺れが伝わって来るほどでした。
地上14メートルから真っ逆さまに落下しはじめた乗用車 |
猛スピードで地上に激突寸前の車 |
前部が大破した普通車に群がる“恐いもの見たさ” |
これでは、車に乗っていた人は一たまりもありません。「もし、衝突した相手も60kmで走って来ていたとしたら、その衝撃は2倍になる」とのことでした。
目の前で起こったショッキングなできごとに、参加者は一様に交通事故の恐ろしさを強く心に刻み、交通安全への意識と誓いを更に確固たるものとしたことでしょう。
最後に、富山学区交通安全対策協議会の岡本会長の閉会挨拶があり、参加者は会場の出口付近で、県のシルバーセーフティサポーターや市の交通指導員の方に交通安全グッズとお菓子の入ったお土産をもらい、興奮覚めやらぬ面もちで家路へと向かって行きました。
(文:小野田、写真:太田・薄・小野田)