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ニューストピックス(2011年8月21日)
「どうなる日本の食と農」の講演会が開催されました。
8月21日(日)午後1時30分から、富山公民館においてとみやまエコクラブと富山公民館の共催で、「どうなる日本の食と農」(サブテーマ「変わるための最後のチャンス! 〜まずは農と食を取り巻く世界と日本の現状を知ること〜」)と題した講演会が開催されました。
講師は、岡山商科大学経営学科(前岡山大学農学部)教授の農学博士 岸田芳朗氏で、わが国の農業の自給率や生産方法など農業に関する問題や食と農業、有機栽培などについてのお話でした。
参加者は、とみやまエコクラブ・婦人会・栄養改善協議会のメンバーのほか、食に関心を持つ学区民等計39名が聴講しました。
冒頭に東日本大震災と福島原発事故のよる風評被害による「秋田県の稲作専業農家」の声、『私たちを見捨てないで下さい』の切実な事態が紹介され、次いで『「農」とは、土を耕し命を育み、心を耕し文化を創る。「食」とは、人を良くし、人と人を和ませ生きる力を育む。「ほどよい流通」とは、作物と家畜と人と環境との共生により成る』と、「農」と「食」の文化の大切さを説かれました。
その他、「なぜ食料需給率は激減した?」[悲鳴をあげる地球]「今世界で起き始めていること 〜 人類が経験したことのない絶対的な食料不足への突入 〜 」[人口大国・中国の膨大な胃袋]「消えた食品の円高差益還元セール?」など興味ある問題提起に、参加者は熱心に聞き入っていました。
(文:吉田、写真:薄)