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ニューストピックス(2009年3月6日)

祇園用水探訪(倉安川の清き流れを夢み、祇園用水に思いを託して)

3月6日午前、学区内の有志一行は祇園用水の源流から平井の倉安川との交点までの現地探訪に出かけました。

一行は、「富山の自然を楽しむ会」3名、連合町内会々長・副会長3名、学区の農業用水関係者3名、岡山市公益信託事業「百間川 水とみどり基金」協賛の公民館講座“川で遊び、川で学ぶ”から1名、それに案内役の岡山市農業施設課員2名、河川港湾課員1名、国土交通省岡山河川事務所々員2名の総勢15名の面々でした。

祇園用水(百間川サイホンの西出口)を視察する一行
祇園用水(百間川サイホンの西出口)を視察する一行

何のための祇園用水詣でか・・・・というと、背景には「倉安川が汚い。冬場は水が淀んで腐臭が漂っている」「なんとかこの川に水流を与え、魚が住める川に蘇らせないものか」という倉安川の現実と学区民共通の悲願があったのです。

富山学区には有志6人からなる「富山の自然を楽しむ会」(会長:實村 貢 氏)があり、彼らの提唱する「旭川から倉安川に水を導くことが、塩害や水利権上の問題で困難なら、祇園用水の水を倉安川に取り入れて水流を生じさせることはできないものか」との熱声に呼号し、富山学区として広く祇園用水の水利関係者に呼びかけていく前段階として、まずはつぶさに現地現物を見聞して実現の可能性を探ろうということになったのです。

午前9時、一行は降りしきる雨の中を旭川合同堰に集合し、合同用水〜祇園用水とその流れに沿って移動し、途中の要所要所で案内役の羽納主査(農業施設課)の説明を受けながら平井元上町の「底樋」に到着、満々と水を湛えて流れ下る祇園用水の一部を倉安川に流入させるためには、「何の工事もいらない。両河川の接点にある樋門を上げさえすれば済むこと」を確認したのでした。

平井元上町の「底樋」(向って右が祇園用水の吐口。左が倉安川へ通じる樋門)
平井元上町の「底樋」
(向って右が祇園用水の吐口。左が倉安川へ通じる樋門)

公民館に帰り着いてからの検討会では、「祇園用水を倉安川へ連接することによって祇園用水の受益者にどのような影響がでるか、あるいはでないのか」「いずれにせよ、上・下流の了解をどう取り付けて実証実験にこぎつけていくか」が今後の課題であり、同時に、「平成33年までかかるという倉安川の河川改修工事施工間の水の疎通をいかに確保するか(地盤改良工事のため、川底への通水管が敷設できないとすれば動力による強制疎通を図る等)を真剣に追求して、工事現場上下流域の水の滞留=腐水化を防止することの必要性」などが話し合われました。

今日の祇園用水探訪が、いつの日か「年間を通してきれいな水が流れ、魚が泳ぐウォーターフロントの富山学区」が実現することへの第一歩となることを夢見ながら、次回(岡山大学名合名誉教授を囲む川談義の集い)の再会を約して解散しました。

(文・写真:小野田)

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