< 第 21 回 >  岡山市中原地区の 風土記(2)     平成18年10月1日
 記  :  池田 順行


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 1.神社仏閣など  氏 神 様

氏神様

氏 神 様


中原地域(旧中原村)の氏神様は、地域にはなく 岡山市三野の天神社(妙見宮)で、下ノ原の昔参道入口であったと推定される地点に、嘉永7年の年号が刻まれた、当時を物語る奉燈があります。






















 2.神社仏閣など  荒 神 社
中ノ原に在り、素盞鳴命・香具都智姫命を祭神とし、創建年代は判らないが、古くからお祀りしている神社です。

境内には、天保2年の石鉢、安政3年の奉燈があります。










荒神社

荒 神 社



 3.神社仏閣など  地 神 様

地神様

地 神 様


荒神社の境内に在り、五角柱地神碑には、天照皇太神・倉稲魂命・埴安姫命・大己貴命・少彦名命の神名が刻まれています。
























 4.神社仏閣など  大 師 堂
下ノ原に在り、お大師様が祀られています。

敷地内には、道路改修や宅地移転などにより、路傍や宅地内から移された、石仏などが、祀られています。










大師堂

大 師 堂




 5.神社仏閣など  お 地 蔵 様

上ノ原 お地蔵様

上 ノ 原  お 地 蔵 様


上ノ原・中ノ原・下ノ原の集落の菩薩、また氏族の菩薩、さらには、それぞれの家庭で屋敷の菩薩として祀られており、そのなかでも、下ノ原のお地蔵様はイボ地蔵との言い伝えもあります。




























中ノ原 お地蔵様

中 ノ 原  お 地 蔵 様


下の原 お地蔵様

下 の 原  お 地 蔵 様



 6.神社仏閣など  稲荷様・愛宕様・水神様・瓦社


集落で、氏族で、有志で、それぞれの屋敷内で祀られ引き継がれていた祠や石造の神仏が現在も残され、崇められています。


稲荷様

稲 荷 様


愛宕様

愛 宕 様


水神様

水 神 様


瓦社

瓦  社



 7.お 祭 り( 祀 り )

秋祭り

秋 祭 り

中原地区の氏神様(岡山市三野の天神社)の祭りを始め、荒神社・祠・石造の神仏など、それぞれの祭り、また、諸神講・金刀比羅講・大師講などの講が数多く取り組まれた時代もありました。

また、お盆には万燈会の行事も行われていました。

現在は、毎年秋の体育の日に、荒神社の境内を基点に、「こどもダンジリ」を中心とした秋祭りが行われています。

ほか、「お日待ち」の神(仏)事が、集落の関係者で行われています。


お日待ち

お 日 待 ち



 8.治 水 ・ 利 水

治水
洪水被害から地域を守るため、龍ノ口山塊から百間川左岸堤防までの堤防建設工事が計画され、昭和7年に始まり平成16年に完成しました。


利水
備前平野に水を供給する用水路、その用水路に旭川の水を導入する水源の井関は、牧石地区に集中しています。
そのうち中原の地域に接し、今に引き継がれているもの、遺跡としての石組みが残っているのもみられます。


中井手(上ノ原の上流)

中井手(上ノ原の上流)


清水井関(下ノ原から原へ)

清水井関(下ノ原から原へ)


横井関(今在家から下ノ原へ)

横井関(今在家から下ノ原へ)


明星関(下ノ原から三野の市民ゴルフ場へ)

明星関(下ノ原から三野の市民ゴルフ場へ)



 9.産  業

中原の産業 青ネギ

中原の産業 青ネギ


中原の地域が川中島であった頃は、水運業や牛の放牧なども行われていました。
土地が砂地のため、水田は少なく、畑作の野菜や穀物、染料の藍の栽培が行われていました。

そして、昭和58年にJAの指導により、青ネギの生産が計画され、安定した収入として大阪方面に共同出荷しています。







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