認知症多世代サポーター養成講座が開催

投稿日:2024年8月23日

 8月20日(火)の10:00から、富山公民館で認知症多世代サポーター養成講座が開催されました。認知症サポートリーダー富山会と富山公民館との共催企画です。

 世界一の長寿国である日本では、認知症になる人も増加していて、来年には65歳以上の5人に1人が認知症になるとのこと。その認知症を正しく知って、ご本人やその家族を温かく見守り応援する「認知症サポーター」を養成することがこの講座の目的です。

サポーター養成講座会場

 今回は小学生から大人まで多世代を対象にした講座で、小学生32名、中学生5名、さらに高校生大学生に大人までの世代を超えた総勢69名が公民館の講座室に集まりました。

頼経秀智富山公民館長
福森和子会長

 頼経秀智富山公民館館長の開会の挨拶と、認知症サポートリーダー富山会の福森和子会長による今回の講座の趣旨説明に続き、

 第1部は、岡山市中区地域包括支援センター看護師の小川延予(のぶよ)さんと社会福祉士の太田茉綾(まや)さんによるお話がありました。

 認知症とはどんな病気か、私たちになにができるかの問題に絞って、脳の仕組み、物忘れ・意欲喪失・被害妄想等の認知症の症状とそれによる本人の不安・口惜しさ・悲しみ、そしてそれに対する周囲の思いやりと敬意の念の大切さを、食事を摂ったことを忘れる老人と家族の暖かい対応を描いたDVDアニメを交えて、参加者の子どもたちにもとても理解しやすい講座でした。

小川延世さん(左)と太田茉綾さん
福森和子会長(左)と西島扶佐子さん

 休憩を挟んでの第2部は、「絵本で学ぼう認知症のこと」と題して、楠章子作、いしいつとむ絵の絵本『ばあばは、だいじょうぶ』が、紹介されました。読み手は福森和子会長、絵本のめくりは西島扶佐子さんです。大好きなおばあちゃんが認知症になってしまったことへの小学生の「ぼく」のとまどいを軸に、認知症の人を守るのは周囲の人たちの心のつながりであることを深く訴えた作品でした。

 こうして講座は終了し、参加者全員が無事認知症サポーターとなりましたので、サポートリーダー富山会事務局長の福森壽(ひさし)さんから、全員に「認知症サポーター証」と手作りマスコットキャラクターの「ロバ隊長」が贈呈されて、閉会となりました。下は小学2年生から大学生までの若い世代が認知症への認識を深め、認知症サポーターとして認知症の人やその家族への支えとなってくれることを期待できる有意義な時間でした。

(文:矢尾、写真:福森壽・矢尾)

認知症サポーター証と「ロバ隊長」

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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