講演会「防災を通じての地域づくり」が開催されました。
投稿日:2022年9月2日
9月1日(木)の防災の日に富山公民館において、岡山市市民協働企画総務課と富山公民館の共催で「防災を通しての地域づくり」の講演会が行われました。近年、地球温暖化の影響で全国各地において自然災害が頻発し、甚大な被害が発生しています。未曾有の災害に備えて、自助・共助を軸とした地域防災力の向上を目的とした地域づくりの重要性が注目されています。
今回は「防災から始めるまちづくり まちづくりから始める防災」と題して、香川大学 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構 地域強靭化研究センター 特命准教授で岡山県防災アドバイザーの磯打千雅子さんの講演がありました。
まず主催者を代表して澁谷富山公民館長の挨拶及び磯打さんの紹介がありました。
そして磯打さんの講演が始まりました。
私たちの住む日本列島で自然災害に見舞われる確率が0%地点はありません。地球温暖化による極端な気象現象の増加や、南海トラフ地震に代表される巨大地震の発生確率など災害と隣り合わせの環境で暮らしています。防災・減災のための地域活動は、人々を繋ぎコミュニティの活性化や、行政と地域の連携を促し、災害に強いまちをつくることができます。
これらの事例紹介として、
倉敷市真備町川辺地区の平成30年7月の豪雨災害の発生から、その後の復興の取り組みなどについて具体的にお話がありました。人口約4,000人の同地区は全ての家屋が浸水し6名が犠牲となりました。前日からの雨で住民の避難行動はなされていましたが、障がいのある人や高齢者に被害は集中しました。復興に向けて、住まいの再建に不安を抱える被災者と勉強会を重ねるなかで、真備への愛・家族への思いが溢れてきたそうです。そして避難機能付き共同住宅などのハード面と要配慮者マイタイムライン(個別避難計画)などのソフト面の構築に取り組まれたそうです。
次に津山市城西地区の取り組みについてのお話がありました。
当地区は
・まちづくり協議会(3テーマ別部会)を中心に地域づくりに取り組んできた
・平成28年11月から内閣府地区防災計画モデル地区に指定される
・災害の状況をイメージできる教材を使って研修や実働訓練を実施する
などにより、人々がポツリポツリ避難してくるようになり、人々の繋がりができるようになったとのことです。
本日は、これらの事例から「防災活動がきっかけになり、目的・目標にもなる新しい発見や資源が確保できる」ということを学びました。
なお、次回は
◎10月1日(土)13:30から
「西日本豪雨の教訓から学ぶ地域づくり」
川辺復興プロジェクト あるく代表 槇原聡美さん
◎11月12日(土)13:30から
「支援活動・真備町からのメッセージ」
一般社団法人epoおかやま笑顔プロジェクト代表 村上浩司さん
が予定されています。
★定員には少し余裕がありますので、公民館にお問い合わせください。
(文・写真:横地)
カテゴリー:ニューストピックス