第82回オレンジカフェ『青春』が開催
投稿日:2024年11月27日
晩秋のよく晴れた11月25日(月)の午前10時から富山公民館で、中区認知症サポートリーダー富山会の主催により、第82回オレンジカフェ[『青春』が開催されました。
いつものとおり、始まりは福森和子会長の挨拶、続いて池田俊夫副会長のハーモニカ伴奏で、会場の29名全員がテーマソングとなった「青い山脈」を合唱しました。
今回の講師は、第一部、第二部とおして、(株)アール・ケアの訪問介護事業部で、理学療法士としてご活躍の足立有汰(あだち ゆうた)さんです。
第一部は「正しく支え学びあいましょう、人生100年時代を健康に過ごすために」と題して、認知症予防と対応方法の講義でした。
認知症には全体の半分を占める「アルツハイマー型認知症」のほかに、「レビー小体型認知症」そして「脳血管性認知症」と3つの主要な種類があるそうですが、これらに治療方法はなく、早期発見と発症する前の予防対策が重要とのことです。
この早期発見のポイントは、人や物の名前が出て来ず「あれ」「それ」が多くなったり、最近の記憶がすっぽり抜けていたり、約束を忘れたり同じことを何度でも話すようになるなどの記憶障害が生じていることに早く気がつくことで、これは軽度認知障害(MCI)といい、認知症の一歩手前で、これを放置すると認知症に移行してしまうそうです。、
では発症前の予防対策はというと、「脳の活性化」だそうで、頭を使いながら指先を動かす等の「知的活動」、多くの人と出会って新鮮な会話を楽しむ等の「コミュニケーション」、そして1日20分以上の「運動」という「脳の活性化三本柱」が重要です。
小休止後の第二部では、~みんなが主役 笑顔の輪を広げましょう~と題して、脳トレクイズ・脳トレ体操が中心となりました。第一部の「知的活動」と「運動」の実体験です。ここで、認知症テストとして我が国の医療・介護現場で広く活用されている長谷川式認知症スケールが紹介されました。「お年はいくつですか?」から「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」までのいくつもの質問で認知症の程度を図るというもので、そのうちのいくつかを全員で試しました。他にも色の名前を素早く正確に発言したり、手足を素早く交互に前に出す運動やスクラッチなどを楽しみました。 最後に「認知症予防五箇条」として、「好きなこと、楽しいことをとことん」「無理のない範囲で」「継続的に」「いろいろと挑戦すること」、そして「自分らしい生き方を続けること」が重要とのお話で今回は終了しました。
講義はたいへんわかりやすく充実したものでしたが、講義の最初に言われた、認知症になりたくなければ「さぼるな」の一言が特に耳に残りました。やるべきこと、いつもやっていることを今日は面倒だからとついサボってしまいがちな身としては、大いに戒めとなりました。
次回の第83回は、
令和6年12月23日(月) 10:00~12:00、
富山公民館2階での開催です。
第一部は、「認知症は薬で治るの?薬との上手な付き合い方」
第二部は、J・Jカルテットの皆さんの登場です。
(文・写真:矢尾)