第75回オレンジカフェ『青春』が開催

投稿日:2024年4月24日

 春も盛りの4月22日(月)午前10時から富山公民館で、第75回オレンジカフェ『青春』が開催されました。 福森和子会長の開会の挨拶に続き、いつもの「青い山脈」を池田俊夫副会長のハーモニカ伴奏に乗って、参加者42名全員で合唱しました。

 この後、令和5年度に開催のオレンジカフェすべてに参加されたお二人に、福森会長から表彰状と可愛い鉢植えの花が贈呈されました。

福森和子会長
池田俊夫副会長

第一部「住み慣れた地域で安心して暮らすために

 認知症になっても安心して暮らせるための施策をテーマに、中区地域包括支援センターの小川延予さん、太田茉綾さん、小橋了子さん及び井本幸男さんの4人の方たちのお話がありました。皆さんは、看護師や社会福祉士の資格もお持ちです。

講師の小川・小橋・井本・太田さん(画面左から)

 講座はまず、岡山市地域包括支援センターの活動内容の紹介で始まりました。地域包括支援センターは各福祉事務所区域にあります。高齢者がかかわる健康、お金等の財産管理、家族・介護、近所の高齢者等の様々な問題についての総合相談窓口として高齢者を支える機関です。具体的には、介護保険の申請からサービス利用までの支援、本人・家族の認知症発症の不安に対して健康づくりのための地域の通いの場の情報提供や医療機関を含む認知症患者支援制度の紹介などが可能で、他にも様々な相談にきめ細かい対応が期待できます。

 中でも、地域包括支援センターが紹介してくれる「認知症かかりつけ医」は、特別の研修を経て認知症患者の診療に習熟した医師で、診断・治療等の初期対応に加え、専門医療機関等へのつなぎもしてくれます。また、行政の指定を受けた認知症専門の医療機関である認知症疾患医療センターという機関があり、ここでは専門医等が受診・治療の相談に応じるとともに、介護サービスの提供や他の医療機関への紹介も行ってくれるとのことです。さらに、患者さん本人や家族の方からの相談に応じて家庭訪問等によって自立生活をサポートする「認知症初期集中支援チーム」や、本人・家族の方同士の情報交換ができる「認知症の人と家族の会岡山県支部」も紹介され、包括支援センターの多様な機能がよく理解できました。

 続いて、参加者の皆さんによるグループワークに移り、1人暮らしのAさんが認知症発症のためにごみ出しが難しくなった場合の、近隣住民の取るべき対応につき議論がなされました。隣近所が声をかける、民生委員、町内会長、とみやま助け合い隊等に相談するなどいろいろな意見が出ましたが、講師からは、まず本人からできることとできないこととをよく聴いて、できないことをサポートする、声かけで無理な場合は近隣住民や諸種のサービスを利用する、とみやま助け合い隊や町内会長への相談、玄関先まで収集におもむくふれあい収集制度の利用等の提言がありました。

グループワーク風景

 最後に認知症の方にとって地域との交流、地域からの支援の重要性が強調されました。このオレンジカフェ「青春」の活動の意義もよく理解できた講座でした。

第二部「みんなが主役笑顔の“わ”を広げましょう~懐かしい歌を歌って脳を活性化しよう

 休息をはさんでの第二部は、吉元鈴代さんの指導と電子ピアノの伴奏で、「あざみの歌」から「森の水車」までの7曲を元気に歌いました。吉本さんは学校で音楽の先生をしておられたとのことで、そのさすがの指導は声量から呼吸法にまで及び、しっかり息を吸ってお腹に力を入れて大きな声で歌うことを心がけることで脳も活性化し、認知症の防止にもなるとのことでした。音楽の授業を思い出しながら指導どおりに歌うとやり遂げた感もいっぱいになり、実に楽しい時間を過ごせました。

吉元鈴代さん

今回はこれで終了となりました。

 次回は、令和6年5月27日(月) 10:00~12:00に、富山公民館2階講座室で開催予定です。

 第一部は「ごみゼロ啓発講座 プラスチックごみを中心に!」、第二部は「マジックショー」が予定されています。

(文・写真:矢尾)

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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