第70回オレンジカフェ『青春』が開催されました。

投稿日:2023年11月29日

会場全景
開会の挨拶をする福森和子会長

 紅葉も盛りの11月27日(月)午前10時から富山公民館で、第70回オレンジカフェ『青春』が開催されました。 福森和子会長の開会の挨拶に続き、今回は池田俊夫副会長ご欠席のためいつものハーモニカ伴奏なしで、「青い山脈」を参加者35名全員がアカペラで合唱しました。

 第一部は『安心・安全な暮らしを守るために ~介護施設の現場職員より経験談を聞く~』

と題して、介護施設管理者、生活相談員及び介護職員という介護現場に密着した方たちを講師に迎え、それぞれの立場からのお話を伺いました。

 最初に、社会福祉法人翔洋会法人本部の藤原正晴さんが施設管理の視点からケア(介護)疲れにならないための注意点を述べられました。介護者は身体・精神両面の負担が大きく、体調を崩して被介護者と共倒れになる危険、さらには離職や離婚等の生活破綻ひいては悲惨な事件につながることもあるため、介護者が休息して心身の回復を目指すことが重要です。そのためには介護は一人だけで頑張ろうとせず家族や他人の協力が不可欠ですが、介護施設に相談して、施設が提供するデイサービス、ショートステイ・入所等の多様なサービスの利用も考えてもらいたい。ただし、医療行為が常時必要な場合、集団生活が困難な場合等は、施設としても利用を断らざるを得ない場合があるとのお話でした。

藤原正晴さん
里見政昭さん

 続いて、特別養護老人ホーム灘崎荘で生活相談員をお勤めの里見政昭さんから、特別養護老人ホームへの入所を検討する場合の論点が説明されました。特別養護老人ホームの種類と利用料の目安、その利用料が安くなる負担限度額認定証の制度の存在と申請の条件及び申請は区役所で行うこと等のお話に続き、ショートステイ利用の手順と注意すべき点につき説明がありました。相談はあらかじめ一報してからにすること、複数の施設と関係を持っておくこと、見学やパンフレットを活用して自分の目で選ぶことの大事さも述べられました。

 最後に、特別養護老人ホーム灘崎荘の介護職員の城山貴裕さん特別養護老人ホーム宮浦荘の介護職員の白根健二さんから、入居者の生活の現状についてお話がありました。毎月の行事への参加、自宅での生活を入所後にも継続してもらうための専門スタッフによる細かい配慮、ショートステイの活用の有効性、そして入居者の皆さんがそれぞれの趣味を活かして生活を楽しんでいる等のお話がありました。

城山貴裕さん
白根健二さん

 第二部は、『~みんなが主役 笑顔の“わ”を広げましょう~』

と題して、篠笛コンサート『二蝶』を楽しみました。

二蝶の小西満智子さん(左)と赤木喜久子さん(右)

 小西満智子さんと赤木喜久子さんの篠笛の演奏で、“グリーンスリーブス”から“こきりこ節“までアンコールを入れての10曲30分を、ある曲は2重奏、ある曲はソロの演奏で、また音域の違う2種類の篠笛を駆使した笛の音が会場にしっとりとしみわたり、楽しく有意義なひと時を過ごすことができました。参加者の皆さんの手拍子も堂に入ったものでした。

 今回はこれで終了となりました。

 次回の第71回は、

 令和5年12月19日(火)10:00~12:00、富山公民館 第1・2講座室での開催です。

 (通常の毎月第4月曜日と異なりますので、ご注意ください)

 内容は、認知症に関するDVDの鑑賞と参加者による議論、及び富山荘職員を招いての専門職による相談コーナーの開設です。

(文・写真:矢尾)

カテゴリー:ニューストピックス 地域団体活動

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