第69回オレンジカフェ『青春』が開催されました。
投稿日:2023年10月25日
秋の日差しも爽やかな10月23日(月)の午前10時から、富山公民館で、第69回オレンジカフェ『青春』が開催されました。
福森和子会長の開会の挨拶に続き、恒例の「青い山脈」を池田俊夫副会長のハーモニカ伴奏で、参加者26名全員が合唱しました。
今回は、
~人生100年時代を健康に過ごすためには~
フレイル予防で認知症を防ごう!
と題して、岡山市ふれあい介護予防センターの管理栄養士の髙山かおりさんと理学療法士の梶谷啓太郎さんによる、講義と実演の2時間となりました。
フレイルとは加齢により心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながり等)が低下した状態のことで、これを放置すると多くの人が要介護状態に陥ります。逆にこの状態に早い段階で気付き、対策をとれば健康な状態を取り戻すことができます。
最初に髙山さんから、健康とは肉体的・精神的及び社会的に完全に良好な状態を指し、単に病気が無い状態ではないとの話から始まりました。そして、「平均寿命」がゼロ歳児の平均余命を意味するのに対し、日常的に介護を必要としない自立した生活ができる生存期間を意味する「健康寿命」の重要性が強調されました。 平均寿命が年々延びる中(岡山県の女性は、2020年の時点で平均寿命が88.29歳と全国1位)で、この健康寿命を延ばして寿命との差を縮める努力が大切であり、そのためのフレイル予防には、運動・栄養と共に社会参加が大切であるとの話が印象的でした。
続いて梶谷さんによる「あっ晴れ!もも太郎体操」に従った実際の体操指導がありました。これは厚生労働省が介護予防体操として推奨するご当地体操の岡山市版です。内容は、ストレッチ体操から始まり、次に口腔機能アップのためのお口の体操、最後にボールを使った各種筋肉体操へと続いて、参加者全員が楽しく身体を動かしていました。
短い休憩の後、
髙山さんによる頭の体操、いわゆる脳トレに移りました。 一枚の新聞紙を上手にちぎって長さを競うゲーム、二つの歌を2つのグループが歌い交わすゲーム、そして小グループにまとまって身体を動かしながらの連想ゲームの3つを楽しみました。
最後に、社会とのつながりの観点から、身近な場所での交流の場と関係づくりの機会の確保が大切であることが述べられ、オレンジカフェもそのような通いの場として重要であるとのことでした。
健康寿命を延長することで百歳まで元気で過ごそうという趣旨で、大いに勇気づけられる催しでした。
次回第70回は、11月27日(月)10:00~12:00
富山公民館 第1・2講座室で開催されます。
介護施設の現場職員から、介護現場の話を伺う予定です。
(文・写真:矢尾)