“富山地区社会福祉協議会”難波徳行事務局長に聞く(1)

投稿日:2023年2月26日

 コロナ禍で私たちの生活のリズムが一変しました。オミクロン変異株による感染の第8波は収まりつつありますが、富山学区でも活動の縮小を余儀なくされています。

 そこで、当電子町内会では学区内で活動する様々な団体にスポットを当て、中止・縮小になっても「伝えたい」「繋ぎたい」「大切にしたい輪」など、運営する方々にその想いをインタビューしました。

 今回は“富山地区社会福祉協議会”“富山地区小地域ケア会議”など多くの団体で事務局長をされている難波徳行さんへのインタビューを2回に分けてお届けします。

(聞き手:平井)

難波さんと地域とのかかわりを教えてください

 平成10年のある日、ふと知り合った当時の町内会長さんに勧められ民生児童委員を拝命しました。

 それまでの私は典型的な“会社人間”で地域のことにまったく関わることもなく、関心もありませんでした。

民生児童委員で経験された印象に残っている出来事は?

 当初の半年ほどは何事もなかったのですが、ある日匿名で「近所に生活に困っているお宅があるので訪問してあげてほしい」との電話がありました。

 そのお宅に伺ったところ、老夫婦と息子さんの3人暮らしでしたが、「もう諦めとる。食べるものも、これしか無い」と見せられた冷蔵庫には豆腐が1パックのみ。

 これは大変と直ぐに福祉事務所に相談し、直ちに生活保護が適用されました。

大変貴重な経験をされたのですね

 この経験は大変衝撃的で、改めて社会の現実を痛感させられました。まさに“目からうろこ”の経験でした。

 また、福祉事務所の行き届いた支援メニューや対応のきめ細やかさにも感嘆しました。

 この経験は以後の自身の活動の原点となりました。

(つづく)

カテゴリー:この人に聞く

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