世界かんがい施設遺産案内看板の落成式
投稿日:2021年3月29日
3月28日(日)午前11時より富山公民館にて「倉安川・百間川等世界かんがい施設遺産案内看板落成式」が地元選出の浦上雅彦市議会議長、岡崎尚子岡山市中区長など多数の来賓の出席のもと行われました。
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出席者と取材に訪れた報道各社
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浦上市議会議長の来賓代表挨拶
先ず、富山の自然を楽しむ会の實村貢代表より世界かんがい施設遺産登録の報告及び経緯の紹介がありました。
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實村富山の自然を楽しむ会会長
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世界かんがい施設遺産の認定書
富山学区の中央を東西に流れる倉安川は江戸時代(1679年)に第二代岡山藩主池田綱政が津田永忠に命じ、延3万人強の人々の力で吉井川から旭川まで約20kmを繋いだ人工の川です。この川は沖新田などの広大な干拓地のかんがい用水のみならず、吉井川筋から岡山城下への物資を運ぶ運河としての役割もありました。
この歴史ある倉安川と百間川を『世界かんがい施設遺産』に登録を図るべく、「一般財団法人岡山農山村地域研究所」の村上進通代表理事を発起人として平成30年11月に『倉安川・百間川等世界かんがい施設遺産登録推進委員会』を立ち上げ学区を挙げて運動をしてきました。
令和元年9月4日にインドネシア・バリ島で開催された第70回国際執行理事会において、これらの施設は歴史的価値のある農業用水利施設であると認められ登録されました。江戸初期の岡山藩で2,200ヘクタールに及ぶ大規模干拓を可能にし、地域農業の拡大や農村生活向上に寄与した点が評価されたものです。
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参加者で記念撮影
学区民はもとより広く岡山市民にも知ってもらうため、岡山市より富山公民館横の倉安川畔に案内看板を設置していただき、本日の記念式を迎えることになりました。
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世界かんがい施設遺産案内板の表面
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世界かんがい施設遺産案内板の裏面
これを機に倉安川・百間川を今まで以上にきれいに保ち、後世に遺していきたいものです。
(文・写真:横地)
カテゴリー:ニューストピックス