海吉出村の秋まつり「祭り風景・風物」
投稿日:2020年10月3日
今年は新型コロナウィルス感染症予防のため、秋まつり恒例のダンジリ巡行は中止となったが、海吉出村町内会では五穀豊穣を感謝し「注連縄」「幟」「御神燈」「額櫓(がくやぐら)」などの飾りつけを10月4日までしている。
★参道入り口に掲出した「注連縄」「幟」「御神燈」
昔は、この注連縄飾りを過ぎるとすぐ先の道の真ん中には燈明額[組立式の木製櫓(やぐら)]が建てられていて、村人たちは氏参りの日にはその燈明額の下をくぐり挙ってお宮にお参りしたものだ。
★額(がく)櫓(やぐら)
今年も出村公会堂前に建てられた額櫓全景
本来は屋根付き、桟敷付きのものだったが、経年劣化によて木材の部材にガタが生じ、台風等の風で屋根が落下~通行人車を傷つける恐れなしとせず、平成29年を最後に写真のような安全仕様に改修した。
★蘇我兄弟と工藤祐経や関連人物が描かれた大和絵(やまとえ)の額
★獅子頭
明治13年、当所住人湯浅友太郎の作。 これは雌の獅子頭。出村には雌雄一対の獅子頭があったが、雄の獅子頭は戦後のどさくさで行方不明になったという。金の玉を咥えさせているがこれはアニメ世代の発想で、元来は獅子と金の玉とは無縁で、珠は龍が咥えてこそ絵になるものだ。
(文・写真:小野田)
カテゴリー:ニューストピックス