富山学区防災訓練
投稿日:2020年2月21日
2月16日(日)午前9時より正午まで、富山小学校で恒例行事の富山学区防災訓練が行われました。この日はあいにくの雨天で体育館での訓練になりました。
主催は富山学区自主防災会で、共催は富山犠牲者ゼロプロジェクト運営委員会と富山学区連合町内会、後援は岡山市中消防署旭東出張所、岡山市富山消防分団、富山地区民生委員児童委員協議会、富山学区愛育委員会、富山学区婦人会でした。
参加者は各町内会から合計282名と、来賓・各種団体・実行委員から101名で、総勢383名の盛大な訓練が開始されました。
まず富山犠牲者ゼロプロジェクトの有松運営委員の開会宣言があり、続いて富山学区自主防災会の小橋会長の開会挨拶があり、次に来賓紹介が行われ、ひと言ずつ挨拶がありました。
最後に岡山市消防団富山分団の内田分団長より訓練の内容と手順、及び注意事項について説明がありました。
8種目の訓練を8班に分かれた参加者が、1種目15分という工程で、全員が一斉にそれぞれの最初の目的場所へと移動、いよいよ訓練が始まりました。
今回の訓練内容は、
備蓄倉庫見学・貯水タンク(簡易水道)体験・車イス体験・スモークトンネル訓練・救急救命実習・簡易担架実習・簡易トイレ体験・シーチキン灯明実習の8種目です。
これらの指導と説明を担当したのは、
岡山市消防団員 簡易トイレ・シーチキン灯明
岡山市消防団富山分団員 スモークトンネル・救急救命・簡易担架
岡山市水道局職員 貯水タンク(簡易水道)
富山小学校教頭 備蓄倉庫
富山犠牲者ゼロプロジェクト運営委員 車イス
でした。
<備蓄倉庫>
アルファ米・クラッカー・水・毛布・電気スタンド(電源ガスボンベ)が納められており、食糧と水は災害発生から72時間後に支給が開始される1000食分です。
昨年の大雨で20cm程の浸水が発生したので、すべての物を60~70cmかさ上げしてありました。
<簡易水道>
ポンプ室にタンクが設置されていて、1500㎘の水を貯えます。災害時には蛇口が接続され水が供給されます。
またポンプ室のカギは近くの応急給水栓収納箱に厳重に管理されていました。
<車イス>
開き方・畳み方、乗せ方・降ろし方、坂道の上り方・下り方、段差の上り方・下り方、回転の方法などを体験しました。
簡単なことですが体験しないとうまくできないことがありました。
<スモークトンネル訓練>
火災のときに煙に巻かれて逃げ遅れることのないように、視界が悪い時にも安全に退避できるコツを教わりました。
<救急救命>
AEDの使い方と人工呼吸を実習しました。
人命救助は体力と勇気も必要だと感じました。
<簡易担架>
毛布と竹で簡単に作れました。ぜひ知っておきたい知識です。
でも意識のない人を担架に乗せるのは、力と人手も必要でした。
<簡易トイレ>
段ボールで簡単に組み立てられ、強度もしっかりしていて驚きました。
ビニール袋・消臭剤・凝固剤を含めても1set¥2,000前後だそうで、これも準備しておきたい一品です。
<シーチキン灯明>
シーチキン缶詰の蓋を少し開けて、ティッシュペーパーでこよりを作り、これを缶詰の油にひたしてローソクとして使用します。
約6時間使えるそうです。
以上予定どおりに訓練が終了し、全員がアンケート用紙に所感を記入して会場に集合しました。
全員がそろったところで閉会式が行われました。
まず、今日の講評を岡山市中消防署旭東出張所の野上司令補が述べ「富山の訓練は規模も大きく内容もよく計画され、その上タイムスケジュールもよい大変すばらしい訓練でした。今後の自然災害に備えて充分訓練を重ねてください」と高評価をいただきました。
続いて閉会の挨拶を富山学区自主防災会の太田副会長が行い、「次回からより現実的なより実践的な訓練を展開して行く予定ですので、今後とも参加をよろしくお願いします」と話し、次に閉会宣言が富山犠牲者ゼロプロジェクトの金尾運営委員からあり閉会となりました。
最後に解散後の移動の案内が富山犠牲者ゼロプロジェクトの吉岡運営委員からあり、「岡山市より支給されるアルファ米・クラッカー・水を町内別に受け取り、その後愛育委員の方々が早朝より準備した温かい豚汁をいただいて解散してください」との案内がありました。
豚汁の配膳の机の前にはたちまち長い行列ができましたが、少し冷えかけた身に豚汁が浸みて、心も体も温かくなった参加者たちはそれぞれ家路につきました。
今回の雨天の体育館での準備・片づけなど運営に携わった皆様、大変ご苦労さまでした。お陰様で雨天の中で非常に良い防災訓練ができました。
(文:平井、写真:横地・和久野・平井)
カテゴリー:ニューストピックス