令和元年度 とみやま「防犯と安全の集い」

投稿日:2019年8月27日

 8月25日(日)午後1時30分から、富山公民館にて富山学区防犯協議会と富山学区交通安全対策協議会の共催で、今回で8回目となるとみやま「防犯と安全の集い」が開催されました。

防犯と安全の集い

防犯と安全の集い

富山学区交通安全対策協議会 岡本会長

富山学区交通安全対策協議会 岡本会長

 

 各町内会、地域協働協議会、富山中学校、同PTA、富山小学校、同PTA、青少年育成協議会、交通安全母の会、交通安全協会富山支部、少年警察協助員、交通警察協助員、子ども見守り隊、地域安全推進員、青パト隊、各老人クラブ、各いきいきサロンから総勢100名余りが出席しました。

 濱邊富山学区防犯協議会会長の司会進行のもと、富山ハートフルバンドの元気で明るい演奏で集いの幕が開きました。

 

富山ハートフルバンド

富山ハートフルバンド

 

 続いて、富山小学校の放課後児童クラブ「なかよしクラブ」の代表4名から、下会時の見守り活動を担っている「子ども見守り隊」の皆さんへの感謝の言葉とプレゼントがありました。

 そして岡本富山学区交通安全対策協議会会長の開会あいさつの後、富山交番勤務員の山根巡査部長より富山学区の犯罪・交通事故の発生状況等の話がありました。

中央署富山交番 山根巡査部長

中央署富山交番 山根巡査部長

・今年の1月から7月で23件の犯罪が発生した。そのうち、窃盗が18件。車上荒しや住居侵入の被害を防ぐために、しっかりと施錠して欲しい。
・不審者事案は7件発生。不審者を見かけたら、すぐ警察に通報して欲しい。
・人身の交通事故は30件発生、そのうち20件が50歳以上。
・物損の交通事故は370件、その半数以上が高齢者。安全確認をしていなわけではないが、不十分なことが原因となっている。後退の際には、後方の安全確認だけでなく、前方・左右も忘れず見て欲しい。
・あおり運転が話題になっているが、遭遇した場合にはまず安全な場所に逃げて欲しい。

中央署交通第一課 前田係長

中央署交通第一課 前田係長

 次に、岡山中央警察署交通第一課 前田係長より交通安全講話がありました。

・昨年に比べて交通事故は減っているが、死者は昨年の3名に対して、今年は半年ですでに6名。そのうち1名は富山学区。
・昨年の交通事故の死者のうち、半数は65歳以上の高齢者。薄暗くなる夕方16時から18時に事故が多く発生している。夕方の散歩を日課にしている人は、暗くなる前早めに夜光タスキをかける、夜光リストバンドを付ける、懐中電灯を点けるなど、運転者が視認しやすくなるよう自己防衛に努めて欲しい。
・夕刻や夜間の車の運転では、歩行者・自転車の人が車が近づいていることを認知しやすいよう、早めのライトの点灯やハイビームの活用を心がけて欲しい。

との話に引き続き、悪名高い「岡山ル-ル」について、

「ルール」は、法律などで定められた守りべき決め事。「マナー」は、道徳や思いやりの観点での、望ましい行動。
・右左折や車線変更時にウィンカーで合図することは道路交通法で定められている。ウィンカーを出さない岡山の習慣は、「マナー」違反ではなく「ルール」違反
右左折の時には30m前、車線変更の時には3秒前に合図することを遵守して欲しい。
・岡山県警では「ゆずる・とまる・まもる」をキャッチフレーズとしてマナーアップキャンペーンを展開しており、交通事故防止を目指し取締りを強化している。

 続いて、岡山中央交通安全協会シルバー・セーフティ・サポーターの磯島さんと新さんによる交通安全クイズとなりました。昨年の集いで、軽妙なやり取りの人形劇が好評だったお二人です。長丁場の集いの中休みを兼ねて、グーパー体操で気分転換したのち、6問の○×形式の交通安全クイズに参加者全員が取り組みました。

シルバー・セーフティ・サポーターの新さん(左)と磯島さん

シルバー・セーフティ・サポーターの新さん(左)と磯島さん

 

1.高齢の歩行者の交通事故原因で一番多いのは信号無視である
(正解×、横断歩道外の横断)
2.一方通行の道路では、道路の右端を車が通行できる
(正解○)
3.舗装された道路では雨が降っている最中より、降り始めの方がスリップしやすい
(正解○、道路のほこりや油分が浮き上がるため)
4.道路上のひし形の路面標示は、近くに交差点があることを示す
(正解×、横断歩道が近くにある)
5.交差点とその側端から5メートル以内は、人の乗降で停車できる
(正解×、駐停車禁止)
6.夕刻の買い物帰りの運転で、まだ明るかったのでライトを点けなかった
(正解×)

 このあと、運転中の携帯電話についての質問に対して、岡山中央警察署前田係長の回答がありました。

携帯電話やスマホの画面が見ることは言語道断。
運転中の通話は注意力散漫になる。

 最後の講話は、岡山県警本部生活安全企画課の佐藤課長補佐より特殊詐欺についての話でした。

県警本部生活安全企画課 佐藤課長補佐

県警本部生活安全企画課 佐藤課長補佐

 特殊詐欺の被害額は、昨年岡山県下で3億8千円、全国で364億円。今年上半期の岡山県下で8800万円と、その金額の多さに驚くばかりです。

 高齢者の特殊詐欺被害を防ぐために、金融機関での預金引き出しが多少面倒になっていますが、これは高齢者を守るための措置で、理解して欲しいとのことでした。

 

 続いて、岡山市・倉敷市で多発している警察署員をかたったキュッシュカード暗証番号を詐取する手口が、電話機を用いた実演で紹介されました。

 さらに、防犯機能付き電話機のデモンストレーションがありました。留守番機能付き電話機では在宅中でも留守番設定にするのが有効とのことです。

 

富山学区防犯協議会 濱邊会長

富山学区防犯協議会 濱邊会長

 最後に、富山学区防犯協議会濱邊会長より、子ども見守り隊員への「うさぎメール」への登録のお願い、熱中症対策の注意があり、閉会となりました。

 

 かわいい子どもたちの演奏・感謝の言葉あり、ためになる講話あり、実演・デモンストレーションあり、全員参加のクイズあり、気分転換の体操ありと、2時間の長丁場を感じさせない有益な集いでした。

(文:太田(俊)・写真:横地)

カテゴリー:ニューストピックス

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