百間川と倉安川の源流探訪

投稿日:2018年11月3日

 11月1日(木)9時から15時30分まで、富山公民館・富山の自然を楽しむ会共催の「百間川と倉安川の源を訪ねる」イベントが行われました。百間川は、岡山城下を水害から守ることを目的に、旭川の放水路として1686年に完成した人工の川です。今回は、この百間川と倉安川の源をマイクロバスで訪ねました。

 参加者は、夫婦5組10名、男性11名、女性3名の24名と公民館から田中主任、富山自然を楽しむ会から實村代表を含め4名の計29名でした。

 定刻の9時に公民館を出発し、車中で配付された資料を見ながら實村代表の説明により予備学習し、本日最初の目的地「旭川合同堰」に到着。合同堰では、西川用水と祇園用水水源の説明を受けました。そして旭川サイホンの説明を受けた後、「段原分水樋門」へ向かいました。

車中でコース説明する實村代表

車中でコース説明する實村代表

 11時には、百間川「一の荒手」に到着し、百間川河川事務所武本所長より改修工事の説明を受けました。平成29年11月に着工し30年6月末に完成した「一の荒手」改修工事は、水が流れやすいように越流部を1.1m切り下げたほか、花崗岩の底部をコンクリートで補強するなどの内容でした。

「一の荒手」の説明をする武本所長

「一の荒手」の説明をする武本所長

 完成直後の7月6日から7日にかけての西日本豪雨では、百間川は放水路の役割を見事に果たしたとのこと。雨脚が強くなってきた6日の未明から越流が始まり、分流前は最大毎秒4500トンだった旭川の流量のうち、同1300トンが百間川に流れ込み、旭川下流の水位が1.5m下がったとのこと。中国地方整備局では、「百間川がなければ岡山市街地は4500ヘクタールにわたって浸水し、約5千戸が被害を受けた恐れもあった」としています。(山陽新聞8月17日付記事より一部引用)

 11時40分高島公民館に到着、ここで昼食を取り12時30分から次のコースに入りました。倉安川吉井水門(閘門)に13時35分に到着し、第一水門・第二水門を見学。さらに近く(東区吉井)にお住まいの難波氏の説明により、樋門小屋の中と水門の堰板(樋板)を見学することができました。

倉安川吉井第二水門

倉安川吉井第二水門

 最後に、14時45分百間川河口水門に到着、再び武本所長から水門の歴史、ライジングセクターゲートの特徴を聞き、機械室も見学しました。

百間川河口で水門の歴史を聞く参加者

百間川河口で水門の歴史を聞く参加者

 15時30分富山公民館に帰着、参加者はアンケート用紙に感想等を記入して解散となりました。

《アンケート用紙に書かれた感想の一部を紹介します》

 1 行き届いた案内のもと、新しい発見が沢山ありました。

 2 地域の事を知るよいきっかけになりました。

 3 百間川・倉安川の水の取り入れ口と、百間川の出口を実際に見ることができ、

   たいへんよかった。

 4 資料に見学先が分かる地図があれば、個人で再訪問するのに役立つ。

 5 岡山の河川(旭川・百間川・吉井川・倉安川)の関連がよく分かった。

 6 内容が大変良く、改めて知識が深くなり大変勉強になった。

アンケート記入の様子

アンケート記入の様子

(文・写真:吉田)

カテゴリー:ニューストピックス

SNS
検索
ページトップ