地域安全マップづくりの授業支援
投稿日:2018年10月25日
10月16日(火)AM8:30~10:30まで、富山学区防犯協議会を主力とする地域の経験者や保護者等31名は、富山小学校3年生の地域安全マップづくりの授業支援を行いました。
これは「子ども」を犯罪から守るために始めたもので、平成21年から今年でちょうど10回目となります。
授業支援に協力したのは富山学区防犯協議会の浜辺会長を中心にして、
正指導員 8名 (指導員の資格を持つ人)
副指導員 21名 (製作と指導の講習を受けた人、PTAの方々)
安全係 2名 (特に児童たちが事故にあわない様、自動車や自転車に注 意するPTAボランティア)合計31人で、1個班は児童7人編成で18個班をつくり、合計126人の児童のフィールドワークを指導しました。フィールドワークの場所は小学校の近くに地区を設定し、1地区に2~3班が進出しての調査活動となりました。
班の編成は
・ 班 長:グループのリーダーでみんなの行動や意見をまとめる
・ 副班長:班長を手助けするサブリーダー、車や自転車にも注意する
・ 地図係:調査した地区の危険な場所と安全な場所、またインタビューした場所を地図に書き込む
・ 写真係:危険な場所と安全な場所を写真に撮る役割をし、それをマップに貼って情報の説得力を増す
・ インタビュー係:近所の人に犯罪にあう様な不安な場所を聞いて、危険な場所と安全な場所を見つけるためにメモをとり、マップ作成時の参考にする
で構成され、7人の班員はいずれかの役割を持っています。
フィールドワークとは、
調査した地区の危険な場所や安全な場所を自分たちの目で見つける作業のことを言います。
『危険な場所』とは、
入りやすい場所で、まわりから見えにくい場所を言います。
「入りやすくて」「見えにくい」場所が犯罪が起こりやすい場所です。『安全な場所』とは、
入りにくい場所で見えやすい場所です。
『入りやすくて』『見えにくい』このふたつをキーワードに調査しました。
これは犯罪には“起こりやすい場所„があるという小宮信夫 立正大学教授(社会学博士)の犯罪機会論に基づく地域安全マップ作りで、子どもが自ら危険な場所を見つける力を養い、そこには絶対近づかない!という事を教えます。防犯ブザーは危険な状況に追い込まれてから使うもので、防犯ブザーを使わなくてすむ状況に身を置くという究極の安全教育と言われています。
最近では子どもたちは学校の授業で充分学習していて、特に問題もなくスケジュール通り終えて帰ることが出来ました。ちょうど同じ頃、調査を終えた各班も逐次帰ってきました。最後に指導員から「今日習ったことを今度はそれぞれの通学路でみつけて下さい。また、危険な場所には絶対近づかない様に」と注意があり、児童たちは声をそろえ大きな声で「ありがとうございました」とお礼のあいさつがあり、解散となりました。
(文・写真:平井)
カテゴリー:ニューストピックス