“とみやま助け合い隊”のテストランが福泊川東町内会で始まりました

投稿日:2018年10月17日

 「誰もが、住み慣れたこのまちで、末永く、自分らしく暮らす」ために、日常生活の困りごとを地区で解決するシステムとして立ち上げた、“とみやま助け合い隊”のテストランが福泊川東町内会で始まりました。

 昨年実施した小地域ケア会議のアンケートで、このようなシステムの要望が多かった同町内会で試行することで、学区全体での運用に役立て行こうというものです。

 “とみやま助け合い隊”のシステムは、まず困りごとをお持ちの支援希望者から、助け合い隊事務局に携帯電話で支援依頼をします。次に事務局のコーディネーターが依頼の内容に合わせて、あらかじめ登録していただいているサポーターに連絡し、サポーターを選出します。依頼されたサポーター・支援依頼者・コーディネーターで調整した日程に沿って、サポートが実施されます。サポートは有償で、その料金は、サポーター1人について30分まで300円、以後10分ごとに100円となっています。

助け合い隊の仕組み

助け合い隊の仕組み

 福泊川東町内会で実施された3件のサポートの様子をご紹介します。

 1件目は、独り暮らしの高齢のご婦人からの依頼です。依頼者の枝松さんは大正生まれながらお元気な方ですが、足腰が弱って庭仕事が出来なくなり、草取りや枝切りを要望されました。この依頼を受けていただいたのは、片岡さんご夫妻。いろいろな道具を持参されていて、専門家による本格的な剪定ではないものの、かんたんな刈り込みも出来ました。ご夫妻での2時間の作業で、庭回りがすっかりきれいになり、枝松さんも喜ばれていました。

依頼者の枝松さんとサポーターの片岡さんご夫婦

依頼者の枝松さんとサポーターの片岡さんご夫婦

 

刈り込みの様子

刈り込みの様子

芝の刈り込み

芝の刈り込み

 

 2件目は、シルバークラブからの要望で、町内の公園での除草剤の散布です。シルバークラブでは、町内の緑化美化活動として公園の清掃などに取り組んでいます。シルバークラブも高齢化が進み、10リットルのタンクを背負った除草剤の散布が難しくなり、除草剤の散布を助け合い隊に依頼しました。この作業も、片岡さん(ご主人)が対応されました。

公園の清掃に参加したシルバークラブの皆さんとサポーターの片岡さん

公園の清掃に参加したシルバークラブの皆さんと
サポーターの片岡さん

除草剤の散布

除草剤の散布

 

 3件目は、パソコンを無線LANに接続するための設定作業。パソコンを使うことは出来るものの、設定は無理という高齢者からの依頼です(ほとんどの方が設定なんてチンプンカンプンでしょうが)。町内のパソコンに詳しいサポーターが対応されました。

 このようにして、学区民の困りごとを、同じく学区内のサポーターによって解決していく”共助”の仕組みが、テストランながらスタートしました。

 “とみやま助け合い隊”事務局では、
「白タク行為に抵触しない送迎・付き添いのあり方などの懸案事項をクリアにしたのち、11月初めには学区全体で展開できるよう準備を進めています。今しばらくお待ちください。」

「2回のサポーター募集・説明会を経て、現在40名弱の方がサポーターに登録されていますが、学区全体での本番運用にあたっては、もっと大勢のサポーターが必要となります。サポーター募集を継続していますので、興味のある方は事務局までご連絡ください。」
とのことです。

 “とみやま助け合い隊”が、本格的に動き出すのが待ち遠しいです。

(文・写真:太田(俊))

カテゴリー:ニューストピックス

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