カブトムシをつかまえよう

投稿日:2018年7月19日

 富山の自然を楽しむ会と富山公民館共催講座『カブトムシをつかまえよう』が、7月15日(日)9時~11時に行われました。この講座は、ペットボトルでしかけを作って山の中の木に1週間吊るして採取しようとするものです。今回は吊るす場所を「就実・森の学校」(中区今谷)に就実学園の許可を得て選びました。

トラップ作り

 参加対象を小学生とその保護者で募集したところ、8家族の11名(1年生1、2年生2、3年生5、4年生2、6年生1名)の計19名が、日差しが強い中、定刻の9時に富山公民館に集合しました。富山自然を楽しむ会の實村 貢代表の挨拶、講師の近藤隆夫(県自然保護推進委員)さん、スタッフ7名、公民館田中主任の紹介後、ペットボトルのトラップの製作に取り掛かりました。

参加者挨拶する實村代表と近藤講師

 

 使用するペットボトルは2リットル容量のもので参加者に準備をお願いしました。まず初めは、カッターナイフでムシの入り口になるキャップ下を切り取り、のちに本体から切り離します。作業は子どもが主で、お父さんは見守りです。その後、吊り下げのタコ糸を千枚通しで穴を開けて通して結びつけます。

ペットボトルの加工(1)ペットボトルの加工(2)

千枚通しで穴あけ吊り下げタコ糸の取り付け

 

 次に、ムシがトラップにつかまりやすいよう黒い靴下などを履かせて公民館での準備が終わります。トラップの中にムシを誘引する餌は、前々日にスタッフがバナナ・黒砂糖・芋焼酎で作り小分けしており、参加者に渡して現地でトラップに入れることにします。10時頃に準備が終わり「就実・森の学校」に向いました。

靴下での覆いの説明誘引物を入れる

 

 「就実・森の学校」では、各自トラップに誘引物を入れてから小高い丘にあるアベマキの木々に吊り下げました。講座としての採取の確認とトラップ回収は、7月22日(日)9時に現地集合で行いますが、個々に、管理事務所に一声をかけてからの観察も可能です。その時は、(1) 日中は避けること。(2) 蜂などが入っているかもしれないので、トラップにすぐ手を入れない。など注意点を聞いて11時頃解散をしました。

トラップの取り付け(1)トラップの取り付け(2)

連絡事項の伝達と終了挨拶

 

カブトムシとれたかな?

 7月22日(日)朝9時には、就実・森の学校に、トラップ作りをした小学生11名と保護者の皆さん19名がそろいました。この日は、早朝から気温が上昇してきたので、木に仕掛けたトラップを全て回収して公民館に持ち帰って結果を調べることにしました。

實村代表による説明ボトル回収に向かう参加者

 

 8個の仕掛けを集計すると、カブトムシ58匹(内メス10匹)、クワガタムシ3匹が採れていました。最多のトラップには、17匹も採れていました。

 スタッフが仕掛けた、3トラップにも22匹入っていました。

ボトル回収(1)ボトル回収(2)ボトル回収(3)

 

 今回多く採れたのは、樹液がでているアベマキがあったり、熟成した誘引物の準備ができたり、期間を1週間と延した結果と言えます。

 

◆ 参加した小学生のアンケートの紹介

  • たくさんとれていて、びっくりした。
  • カブトムシはとれなかったが、クワガタがとれてよかった。
  • カブトムシがいっぱいとれた。
  • たのしかった。

◆ 家族(保護者)から

  • 2人の孫にとって、最高の夏休みスタートとなりました。来年も是非参加させたい。
  • 思っていた以上にとれていたので、驚きました。いい機会をいただきました。
  • 来年も参加させたいです。

参加者記念撮影

(文・写真:吉田)

カテゴリー:ニューストピックス

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