第8回オレンジカフェ「青春」の開催
投稿日:2018年6月26日
6月25日(月)午前10時から富山公民館第2講座室において、岡山市認知症サポートリーダー富山会主催の第8回オレンジカフェ「青春」が開催されました。
朝から真夏日を思わせるような快晴の下、海吉にある「グループホーム心の瞳」や住民の方々を含めて36名の参加がありました。
第一部は、岡山ひだまりの里病院の宮原真由美看護師長さんを講師としてお迎えし「認知症のサインと早期発見のポイント」と題してお話しいただきました。宮原さんは看護師のほかにいろいろな資格をお持ちで、大変話し上手で、時折自分の体験話を織り交ぜて、楽しくお話をされました。
まず、我々の脳を大手饅頭に例え、饅頭の薄皮が大脳皮質で皮の部分が損傷することにより記憶力が薄れ認知症が発症するということでした。人はだれでも年齢を重ねると認知機能が低下し、物忘れが始まるが、社会的生活力が低下した状態が6か月以上続くと認知症といわれるということでした。
物忘れや日時、場所がわからなくなるといったアルツハイマー型認知症が全体の68%であるが、老化による記憶障害と病的記憶障害は類似しているので判断が難しく自覚症状が現れたら専門医の診察を受け、早期治療が必要であるということ。現在のところ認知症は治ることはない病気で飲み薬や貼り薬などが開発されているが、直すものではなく進行を遅らせるだけのものであるということでした。
従って、認知症予防のためには家の中では自分の役割と日課を持って過ごすことにより脳の活性化を図ることが大切であるということ。家の中に閉じこもらないように地域の集会に出て、みんなと笑顔で話し合いの脳の活性化を図ることにより認知症になるのを少しでも遅くすることが大切であるということでした。
また、我々はあまり意識していませんが人間は奥歯が大切であるということで、奥歯をかみしめることにより認知機能を高め、認知症にかかりにくくなるので、毎日20~30分は固いものやガムなど咬むことを習慣にしてくださいということでした。
休憩時間に入り、サポートリーダー中村さんの手作りのトマトゼリーが配られ、自家製の蜂蜜を使ったということで上品な甘さで大変おいしくいただきました。
第二部は「パズルを作って、みんなで遊びましょう」で、五色の画用紙を6組のテーブルが1枚づつ取り、波線と直線を書き、線に添って切り取ったものを隣のテーブルと交換し、好き好きに貼り合わせました。各種各様の貼り絵が完成しました。完成品を黒板に貼ってテーブルごとにテーマを発表しました。想像がつかないような貼り絵が完成、タイトルも独創的なものになり、参加者の皆さんも拍手喝采でした。
最後に、恒例の池田サポートリーダーのハーモニカ伴奏により、青い山脈の歌を歌いながら手振りを付けた「青い山脈体操」をやって身体をほぐし、12時に散会となりました。
(文・写真:湯浅)
カテゴリー:ニューストピックス