円山境内町内会の防災講演会
投稿日:2018年3月14日
3月11日(日)午後1時30分より、町内から徒歩で集まれる両備ヘルシーケア福泊にて“円山境内町内会防災講演会”が開催され、町内からは16名の参加がありました。
今後30年間の発生確率が70~80%と言われている南海トラフ巨大地震に備えて、富山学区連合町内会の平成29年度方針に沿って、学区内の単位町内会を対象とした講演会です。今回で8回目、学区全体での延べ約300名の参加者となります。
講演会は、まず、野村円山境内町内会長の挨拶から始まりました。奇しくも3月11日は、未曾有の被害をもたらした東日本大震災が発生した日です。この震災により犠牲となられた方々に対し哀悼の意を表するため黙とうを捧げ、御冥福をお祈りしました。
今回の講演会は、「今すぐできる身近な防災はこれ!」と題して、南海トラフ巨大地震に備えて、自分たちが今できること・今やるべきことを考える機会として、富山公民館職員で防災士の中山由美さん、岡山市危機管理室の三浦優大さんに講師を務めていただきました。ご両名とも、午前中の他学区防災講演会に続いての講話というお忙しさで、3月11日が防災を考える上でも特別の日であることを改めて痛感します。
ご両名の講話に先立ち、防災士の中山由美さんから、講話内容、配布資料、パッククッキング調理実演の事前準備について説明がありました。パッククッキングとは、災害時にガスや電気などのライフラインがストップした時に、備蓄をしていた食材と少ない貴重な水を使ってする調理法です。
続いて講話の第一部として、危機管理室の三浦優大さんより、パワーポイントによるレジメを大型テレビに投影しながら、次のようなお話しをいただきました。
- ・岡山の概要について
- ・南海トラフ巨大地震と津波
- ・地震、津波対策
- ・日頃の備え(情報取得、家庭内備蓄、非常持出袋など)
65分間の講話ののち、参加者から「地域のより具体的な被害予測や避難経路を提示して欲しい」「171伝言ダイヤルの使い方」など熱心な質問が相次ぎました。
この講話では、
- まずは『自助』、自分の身は自分で守る、家族の身は家族で守る。
- 自身の家庭内の災害リスクを把握し、その対策が家族で話し合う。
が重要であることを学びました。
続いて講話の第二部として、防災士の中山由美さんより、カセットコンロとポリエチレンの袋を使っての炊飯やスナック菓子などを利用してのパッククッキング調理実演を見学し、出来た料理を試食して参加者は感心していました。さらに、
- ローリングストック法について
- 緊急地震速報が鳴ったらどうするか
- 今後の町内会防災対策
についての説明がありました。
最後に連合町内会行枝会計から、2月末に締め切った防災グッズの紹介購入についての報告がありました。購入の注文があったのは学区5100世帯中83世帯、1.6%と低調な結果に終わり、災害の備えについての意識向上を図る取り組みをもっと進めていく必要性を痛感させられました。
参加者からの熱心な質問もあり、予定時間を30分オーバーしましたが、災害に備えた自助努力の必要性が再認識された実りの多い講演会でした。
(文:太田俊、写真:行枝)
カテゴリー:ニューストピックス