概要と歴史
『牧山』は、岡山市街中心部からJR津山線に沿って北へ進み約8 Km、県道玉柏野々口線の菅掛隧道(トンネル)を通過した辺りから南北に六つの集落が連なる地区です。東に標高458mの高倉山を望み、旭川に面した風光明媚なところで、大規模市民農園「牧山クラインガルテン」があります。
地区は南から、大戸(おおど)、下谷(しもだに)、中谷(なかだに)、上谷(かみだに)、郷(ごう)、中牧(なかまき)の六集落(町内)で構成されています。
- 大戸 地区の一番南に位置し、「大戸」の名は南側の二つの山が大きな引き戸の様であることからと云われています。
- 下谷 JR牧山駅があり、当地区と対岸の大久保地区(潜水橋を渡る)への入り口となっています。郵便局がある集落です。
- 中谷 「沖田様」、「猪俣小平六の墓」、「竜王様」など史跡の多い集落です。
- 上谷 棚田の石垣が美しく、集落の北には下牧地区の氏神様である「松尾神社」があります。
- 郷 かつて牧山小学校(分校)や農協などがあったところで、現在は「牧山クラインガルテン」が県道沿いにあります。
- 中牧 地区の一番北に位置しており、県道沿いには百本ほどの桜並木や大きな銀杏の木が目印の「八幡宮」があります。
牧山地区は、江戸時代には備前国・岡山藩に属していて、明治になり牧山村に、そして昭和29(1954)年から岡山市になりました。地区名の「牧山」は、高倉山や当地一帯が岡山藩の狩場であったところから、その名が付いたとされています。
牧山地区 -明治以降の主な沿革と出来事ー
明治 9年 | 牧郷小学(牧山小学校の前身)開設 |
22年 | 牧山村誕生 |
31年 | 津山線開通 |
大正 元年 | 牧山駅設置 |
昭和28年 | 合併により御津町となる |
29年 | 岡山市に編入、牧石小学校牧山分校となる |
30年 | 牧山幼稚園開園 |
平成 8年 | 牧山クラインガルテン開園 |
10年 | ラポート牧山開設、台風による水害 |
16年 | 牧山分校閉校、幼稚園閉園、 |
牧山地区コミュニティ協議会設立、コミュニティハウス開設 | |
26年 | NPO法人「牧景園」設立 |