花と詩4(しだれ梅)

投稿日:2022年3月9日

花と詩の4番目は枝垂れ梅(シダレウメ)です。Oさん宅の庭に美しい花を付けています。

実の成る梅もあちこちで満開に近づき、色々な花も咲き始めています。おんも(表・外)に出て春を感じましょう。

三重県の鈴鹿の森庭園でしだれ梅まつりを行なっているようです。とてもきれいな写真や動画が載っていますので以下の鈴鹿の森庭園ページをご覧下さい

https://www.akatsuka.gr.jp/group/suzuka/

昨年度の川柳入選作も載っていました。

https://www.akatsuka.gr.jp/group/suzuka/senryu.html

梅は万葉集などの和歌にたくさん詠われています。和の心.comの「春の和歌」15首~日本人なら知っておきたい有名な歌(百人一首含む)から梅の和歌を掲載します。

○春されば まづ咲くやどの 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ

 山上憶良・万葉集

 (訳)春になるとまず咲く我が家の梅の花を、一人見ながら春の日を過ごそう。

 万葉の歌のこの素朴さがたまらなく好きです。

○人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける

 紀貫之・古今集・百人一首35番

 (訳)あなたのお気持ちはどうかわかりませんが、私が懐かしい故郷だと思っている梅の花は、昔と変わらない香りを漂わせてくれていますよ。

○君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る

紀友則・古今集

(訳)この梅の花を、あなた以外の誰に見せようというのか。色も香りも、良さが分かるのはあなたを置いて他にはありません。この歌も、非常によく知られています。 「知る人ぞ知る」という語の語源としても有名なのでした。

○こちふかば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

菅原道真・拾遺集

(訳)東風が吹いたなら、妙なる香りを起こして届けておくれ、梅の花よ。主がいないからといって、春を忘れるなよ。大宰府に左遷された菅原道真が、毎年愛でていた御所の梅を想ってよんだ歌だとされています。

和の心の梅の記事は以下に

今までの花言葉は花言葉・由来より

カテゴリー:ふるさとの花や生き物

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