今日(9月23日)は「秋分」
投稿日:2021年9月23日
今日(9月23日)は「秋分(しゅうぶん)」でした。秋分とは、春分と同じように、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日のこと。秋分の日を中心とした一週間が秋のお彼岸です。仏教では真西に極楽浄土があると言われます。そのため、この日に沈む太陽を拝むことは西にある極楽浄土に向かって拝むことになります。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、季節が急に移り変わる時期。米作りで生きてきた日本人には、苗代作りや稲刈りの目安にもなる大事な節目でもあります。これからしだいに秋が深まっていきます。今週、母谷にあるお墓にはたくさんの親族の方が墓参りしてくれていました。新田池近くの田んぼは稲刈りが始まりました。いよいよ実りの秋が始まります。
秋分の72侯
秋分の72侯は以下の暦生活をご参照願います。
■初侯:雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9月23日頃
夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。空にはもこもことした鱗雲があらわれます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。
■次侯:蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 9月28日頃
外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をはじめる頃。虫たちは秋冬が終わるのを、約半年間も土の中で静かに待ちます。そして、啓蟄の頃に再び姿を現します。
■末侯:水始涸(みずはじめてかる) 10月3日頃
田の水を落として、稲穂の刈り入れを始める頃。収穫の秋まっただなかで、大忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風がなびく風景はとても美しいです。
旬のもの
野菜 松茸(まつたけ)
香りや味わいがよく、高価であることから「茸の王様」のような存在である松茸。松茸ごはんにするときは、加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、炊き上がる直前に入れます。
さかな 鯖さば
新鮮な鯖は身が硬く、青光りしています。とくに、脂ののった鯖は血液をサラサラにしてくれます。塩焼き、みそ煮、しめ鯖、刺身など味わい方は豊富です。
花 金木犀きんもくせい
甘い香りを漂わせる金木犀。金色の花を咲かすことから「キンモクセイ」と言う名前がつきましたが、白色の花をさかす「ギンモクセイ」とよばれる類似の花もあります。
行事 おはぎ
秋分の日にはおはぎがお供えされます。春分の日にはぼた餅がお供えされますがこの二つは同じものです。春は牡丹が咲くので「牡丹餅」、秋には萩が咲くため「御萩」と呼ばれています。
カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会