今日(6月5日)は「芒種」

投稿日:2021年6月5日

今日(6月5日)は「芒種(ぼうしゅ)」です。「芒」は、稲穂や麦穂などイネ科の植物の穂先にある細い毛のような部分を指します。訓読みで「のぎ」と読み、漢字の禾(のぎ)偏と同じ意味です。芒種は、米や麦など穂の出る穀物の種をまく時期という意味で、とくに米を指しています。米は寒冷に弱い性質をもっていたため、この時期に種をまいていました。日本では水田に直接種をまかず、苗代で育ててから田植えをする方法を受け継いできました。今年は早々と梅雨入りしてしまっていますが、本来の入梅(6月11日)頃から田植えが本格化すると思います。苗代の苗も青々と生長し準備完了です。梅雨の花、紫陽花や立葵も咲き始めています。

芒種の72侯

芒種の72侯は以下の暦生活をご参照願います。

■初侯:螳螂生(かまきりしょうず)  6月5日頃

カマキリが卵からかえる頃。木の枝などに産み付けられたピンポン球ほどの卵から、数百匹の子が誕生します。とても小さな赤ちゃんカマキリですが、親と同じように鎌までもっており、自分で虫をとって食べながら成長していきます。かまきりは農作物には手をつけず、害虫を捕まえてくれる、私たちにとってありがたい存在です。

■次侯:腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)  6月11日頃

草の中から蛍が舞い、光を放ち始める頃。昔の人は、草場から蛍が舞う様子を見て、枯れて腐った草が蛍になったと思ったのです。日本にはさまざまな蛍がいますが、有名な「源氏蛍」と「平家蛍」は水辺の蛍、「姫蛍」は陸地の蛍です。

■末侯:梅子黄(うめのみきばむ)6月16日頃

梅の実が黄ばんで熟す頃。青い梅が次第に黄色みをおび、赤く熟していきます。熟していない梅の実は、生で食べると体に悪いため、梅干しや梅酒などにしてきました。

カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会

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