昨日(3月5日)は「啓蟄(けいちつ)」
投稿日:2021年3月6日
昨日(3月5日)は「啓蟄」でした。我が家の花壇にも色々な花が咲き始めています。今朝洗濯物を干していたら、梅が風に散り始め、ほーほけきょとウグイスの鳴き声が聞こえてきました。馬酔木の花が満開です。ヒメリュウキンカの黄色い花も咲いていたのですが、夕方にはしぼんでいました。コロナはまだまだ収まりません。マスクや換気を忘れずに、春はもうすぐ!
啓蟄とは?
暮らしの歳時記より抜粋
啓蟄は「けいちつ」と読みます。啓蟄とは、「冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃」という意味で、春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。啓には「開く」「開放する」などの意味があり、蟄には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という意味があります。虫という漢字はもともと蝮をあらわす象形文字で、昔は昆虫に限らず、蛇や蜥蜴、蛙なども虫と呼ばれていました。たしかに、漢字が虫偏になっていますね。「けいちつ」という言葉の響きや意味が印象的ということもあり、啓蟄は春の季語としても人気です。
啓蟄の72侯
啓蟄の72侯は以下の暦生活をご参照願います。
https://www.543life.com/season-keichitsu.html
■初侯:蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)3月5日頃
啓蟄を詳しく表したもので、冬ごもりをしていた虫たちが戸を開いて顔を出したような表現です。虫に限らず、様々な生き物が目覚める頃です。
■次侯:桃始笑(ももはじめてさく)3月10日頃
桃の蕾がほころび、花が咲き始める頃。昔は花が咲くことを「笑う」「笑む」と表現していました。花も人も笑うと周囲が明るくなって良いですね。
■末侯:菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3月15日頃
青虫が羽化して紋白蝶になる頃。菜虫とは菜を食べる虫ということで、紋白蝶の幼虫である青虫をさしています。紋白蝶のほかにも、いろいろな種類の蝶が舞い始める季節です。
啓蟄の風物詩
啓蟄の期間に、「お水取り」と呼ばれて親しまれている東大寺二月堂の修二会が行われます(3月1日~14日)。奈良時代から続く行事で、終わる頃には冬が明けるので、春を告げる行事として有名です。大きな松明から落ちる火の粉をあびると、無病息災で過ごせるといわれています。冬の間、寒気や雪、害虫などから樹木を守っていた「菰(こも)巻き」を外すのも啓蟄の頃が多く、春の風物詩となっています。また、立春(2月4日頃)を過ぎて初めて鳴る初雷(はつかみなり/はつらい)は、啓蟄の頃によく鳴るため、「虫出しの雷」とも呼ばれています。春を知らせ、冬眠中の虫を穴から誘い出す雷という意味で、昔の人は、虫たちはその雷の音に驚いて土の中から出てくるととらえました。想像してみると、なんとも微笑ましいものですね。
カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会 電子町内会