今日(2月18日)は「雨水(うすい)」

投稿日:2021年2月18日

今日(2月18日)は「雨水」です。おとつい母谷を回って見たら、梅は黄、紅、白とも満開になっておりとてもきれいでした。水仙もあちこちで咲き始めており、新田池の氷も完全に溶けて鯉が元気に泳いでいました。春はほんとにもうすぐです。

二十四節気「雨水」とは

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雨水は「うすい」と読みます。雨水とは、雪が雨へと変わって降り注ぎ、降り積もった雪や氷もとけて水になる頃という意味。実際にはまだ雪深い地域もありますが、厳しい寒さが和らぎ暖かな雨が降ることで、雪解けが始まる頃です。凍っていた大地がゆるんで目覚め、草木が芽生える時期。雨水になると雪解け水で土が潤い始めるため、農耕の準備を始める目安とされました。この頃になると、寒い日が続いたかと思うと温かくなり……を繰り返すようになります。こうした様子を「三寒四温(さんかんしおん)」といいます。3日ほど寒い日が続いたあとに4日ほど暖かい日が続いてこれを繰り返す、という寒暖の周期を表しています。「三寒四温」は、もともと中国北東部や朝鮮半島北部で使われていたことばで、本来は冬の気候を表しますが、気候の違う日本では寒暖の変化がはっきりと現れる早春に、冬から春へと季節が変わっていくニュアンスで使われることが多くなりました。また、立春から春分の間に初めて吹く南寄りの強風を「春一番」と呼びますが、春一番が吹くのもこの頃です。

雨水の72侯

●初侯:土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 2月18日頃

降る雪が雨へとかわり、大地が潤い始める頃。「脉」は脈の俗字です。まだ気温が低いので、雨が降っても乾きにくいうえ、雪解けも加わって土がぬかるんできますが、これを「春泥(しゅんでい)」といいます。また、春にしとしと降る雨を「春雨」と呼びます。

●次侯:・霞始靆(かすみはじめてたなびく)2月23日頃

春霞がたなびき始める頃。野山に霞がたなびき、山のふもとに白くただよう様子は美しいもの。同じ状況でも、春は霞、秋は霧と呼び分けてきました。また、霞は夜には使わず、朧と言います。だから、春の霞んだ月を「朧月(おぼろづき)」と呼ぶんですね。なお、気象用語に霞(かすみ)はなく、あるのは靄(もや)と霧(きり)と濃霧(のうむ)だけで、この3つを視界の程度で使い分けています。なお、かつて雨水の初候は、獺祭魚(だっさいぎょ)/獺魚を祭る(かわうそうおをまつる)でした。これは、水中に棲む獺が魚を捕まえては岸に並べる様子が祭事をしているように見えた、という中国の伝説に由来します。

●末侯:草木萌動(そうもくめばえいずる)2月28日頃

草木が芽吹き始める頃。地面からは草の芽がいっせいに萌え出してきます。草の芽が萌え出すことを「草萌え(くさもえ)」と言います。冬を越した木々の芽もふくらみ始め、だんだん春めいてきます。

雨水にひな人形を出すと良縁に恵まれる

ひな人形は、立春(2月4日頃)を迎えたら飾ってよいと言われていますが、ちょっと早いと思ったり、つい出しそびれてしまうという人は、雨水に出すのがおすすめです。もともとひな祭りは水に関係する行事。ひな人形は厄を移した人形を水に流していたことに由来するため、「水が豊かになる雨水にひな人形を飾り始めると良縁に恵まれる」と言われているからです。雨水に入った日や休日、大安など縁起の良い日に飾ってみてはいかがでしょう。ただし、3月3日も雨水期間です。直前やひな祭りの前日に飾る「一夜飾り」は避けてください。

梅や沈丁花、木の芽、ふきのとう……雨水の過ごし方・風物詩

例年、雨水の頃には梅の花が見頃を迎えます。梅は桜と並んで古くから日本人に愛されている花で、奈良時代はもっぱら梅を鑑賞していました。全国各地の梅の名所では「梅まつり」が開催されますが、梅の木は近所の公園や社寺に植えられていることも多いです。梅の馥郁たる香りに癒やされ、かわいらしい花の色や形に春の訪れを感じることができるでしょう。また、雪をわけて咲く雪割草や、甘い香りの沈丁花が咲くのもこの頃。山椒の新芽の木の芽、フキノトウ、ワラビ、ウドなどもおいしい季節です。

カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会 電子町内会

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