季節の花7(秋7-ヤツデ)
投稿日:2020年11月24日
秋の花の7番目はヤツデです。花が咲くと蜂やアブ、ハエ等の昆虫が本当にたくさん集まって蜜を吸っています。昨日は大小の蜂が、今日はハエがたくさん来ていました。葉にはサポニンという成分が含まれるため昔は薬草として使われていたようです。詳しくは熊本大学薬学部の以下のページをご覧下さい。http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/flower/H1701.html
ヤツデ
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
ヤツデ(八手、学名: Fatsia japonica)は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木。葉が大型で独特の形をしているのでよく目立ち、見分けやすい。
名称
和名ヤツデは、葉は掌状に深い切れ込みがあることに由来し、葉は実際には8つに切れ込んで9枚に裂けているものが多いが、「八手」の八は数が多いという意味がある。ヤツデの別名(地方名)はテングノハウチワ(天狗の羽団扇)である。学名のファットシア(Fatsia)は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来し、これが転訛したものだといわれている。ヤツデの花言葉には、「分別」「親しみ」「健康」などがある。
形態・生態
常緑の低木で、高さは2 – 5メートルほどになり、多くは株立ちする。茎は数本集まって出て、ほぼ単一に伸びる。20センチメートル以上もある大きな葉に、長い葉柄をつけて互生、あるいは輪生する。葉は表面につやがあり、下面はやや白っぽくて若いときには茶褐色の軟毛があり、やや厚手。形は文字通り掌状だが、若葉のときは卵形をしていて、次に3裂して、次第に数を増して7、9、11の奇数に深く裂ける。ヤツデの名のように、8裂はしない。葉の先端は尖り、葉縁はわずかにギザギザがある。2年たつと柄ごと落葉し、葉跡はくっきりした半月型でかなり目立つ。花期は晩秋(10 – 12月)で、茎の先に球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくる。花は直径5ミリメートルほどの5弁花で白く、両性花または、雄花と雌花があり、枝先の先に丸まってつく。雄しべは5本、雌しべ(花柱)も5本あり、花びらは小さくて反り返っており、花茎を含めて黄白色でよく目立つ。他の花が少ない時期に咲くため、気温が高い日はミツバチやハナアブ、ハエなどの昆虫が多く訪れ、蜜を供給して受精を確実にしている。果期は翌年の4 – 5月で、果実は直径3ミリメートルほどの球状で、翌春に黒く熟す。
カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会