季節の花3(秋3―藤袴)
投稿日:2020年10月15日
今年も我が家の庭にフジバカマが咲いてくれました。早速律儀なアサギマダラが吸蜜に来てくれました。
フジバカマ
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
フジバカマ(藤袴、Eupatorium japonicum)とはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。秋の七草の1つ。
名称
和名の由来は諸説ある。秋の七草の一つに数えられ、花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようであることから、「藤袴」の名が生まれたと言われる。また、フヂバナカフクミグサ(藤花香含草)の意味とも、クンハカマ(薫袴)の意味から来ているともされている。別称は、コメバナ、ウサギノサトーグサ(青森県)、モチバナ(福島県)、スケホコリ(石川県)などの地方名がある。外国名(中国名)は、「蘭草」「香草」「香水蘭」とも表記される。古くは「蘭」とよばれ、『日本書紀』の允恭天皇記における「蘭」の字が、日本で初めて記されたフジバカマの名である。
特徴
中国原産といわれる多年草で、日本の本州の関東地方以西・四国・九州、海外では朝鮮半島と中国に分布している。万葉の昔から日本人に親しまれてきた。日本へは、古く中国から渡来し帰化したと考えられていたが、日本在来のものがあるとの考えが有力である。日当たりのよいやや湿った河原の堤防や、草地に自生している。観賞用に庭や鉢などにも植えられる。長い地下茎を伸ばして繁殖する。草丈は1 – 1.5メートルほどで、茎は直立して株立ちになり、下部は無毛である。葉は対生で葉柄は短い。下部のほうの葉は、3深裂、葉縁に鋸歯があって、花期には枯れてしまう。中部の葉は3深裂して葉縁に鋸歯があり、中裂片が特に大きく長楕円形になり、長さ約10センチメートル (cm) 、幅3 – 4 cm、側片は皮針形である。葉の上面は少しつやがあって、下面に腺点がない。上部の葉は小型になり、切れ込みはしない。晩夏から秋(8 – 9月ころ)、茎の先端部分を散房状に、淡い紫紅色を帯びた白っぽい小さな花を群がり咲かせて目立つ。頭状花は、5個の管状花からなり、花冠は白に近い色をしている。総包は長さ7 – 8 mmの筒型で、総包片は2 – 3列に並ぶ。痩果は、長さ約3 mm、冠毛は長さ6 mmほどである。また、生草のままでは無香のフジバカマであるが、乾燥して生乾きになると、その茎や葉に含有されている、クマリン配糖体が加水分解されて、オルト・クマリン酸が生じるため、桜餅の葉のような芳香を放つ。
カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会