春の訪れ9「ユキヤナギとホトケノザ」

投稿日:2020年3月15日

春の訪れの第9回目はOさん宅やKさん宅で真っ白の花を満開に咲かせているユキヤナギと田んぼの畦にピンクの花を咲かせていたホトケノザ(春の七草のホトケノザではない)です。今日はお日様が照って暖かくソメイヨシノの桜並木がある母谷川沿いを午後から散歩しました。一本だけ生えている木蓮は白い花が咲き出していましたが、桜は寒暖の厳しい里山では花を咲かせるのはまだまだのようです。田んぼの畦にホトケノザがピンクの花を咲かせていました。

ユキヤナギ(やさしい園芸より抜粋)
科名:バラ科
学名:Spiraea thunbergii
原産地:日本 中国
樹高:1m-2m
開花期:3月~4月
日本や中国に分布する落葉性の低木です。株元から枝をたくさん出してわさわさと茂ります。緩やかなアールを描きながら長くしなやかに枝垂れる枝と株を被うほど咲く白い花が特長です。
丈夫で適応力が強く病害虫が少ない、春に咲く花がきれい、比較的場所をとらずにまとまりがよいなど利点が多く、古くから庭園や生け花に利用されてきました。今でも公園などで広く植えられており、切り花としても普及しています。
枝が弓状に湾曲して真っ白い花を咲かせるのでユキヤナギ(雪柳)の名前があります。ヤナギのように枝が枝垂れると言うだけで、ヤナギの仲間ではありません。中国名は「噴雪花」、名前の通り満開時は株全体が雪をかぶったように花で埋まります。岩肌や岩の裂け目などに生える様から、昔は「岩柳」とも呼ばれたようです。
花は4月頃が見頃で、葉が出る直前~同時期に咲きます。大きさは7mm~8mm程度、色は純白で枝を埋めるほどびっしりと咲きます。葉は長さ2~3cmの先端が尖ったタマゴ型で上半分の縁にはぎざぎざが入ります。花後に若い枝が出てきて、秋頃まで枝分かれしながら伸びていき、その枝に翌春花が咲きます。晩秋には葉が黄色~赤に色づいて落葉します。
切り花用の品種に蒲田早生、蒲田高性、蒲田早生から質のよいものを選抜した小雪などがあります。庭木向きにはつぼみが紅色で開くと淡いピンクになる’フジノピンキー’や若葉が黄金色で美しい’黄金ユキヤナギ’などがあります。

ホトケノザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
形態・生態
成長した際の高さは10センチメートルから30センチメートルぐらい。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。
葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。茎は段々につくことから、俗にサンガイグサ(三階草)とも呼ばれる。
花期は3月から6月で、上部の葉脇に長さ2センチメートルほどの紫で唇形状の花をつける。上唇はかぶと状で短毛がびっしり生え、下唇は2裂し濃い紅色の斑点がある。つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる。
種子には白い物質が付着する。これにはアリが好むエライオソームと呼ばれる物質が含有しており、これによってアリの手で遠くまで運ばれ、芽吹くことが知られている。
春の七草の1つに「ほとけのざ」が挙げられるものの、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため、注意を要する。

カテゴリー:おしらせ ふるさとの花や生き物 里山保全会

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