稲の花

投稿日:2019年9月9日

最後に田植えした田んぼで、白く小さな稲の花が咲いていました。残暑は残りますが、いよいよ秋の到来です。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」となることを期待しています。6月に田植え体験をした早生の餅は9月28日に稲刈り体験を予定しています。こちらはずいぶん頭が垂れてきています。

稲の花                   田植え体験をした田んぼ

稲の花 {やまかいの四季(甲府一高理科教室発行)より抜粋}
強い夏の日射しを浴びて,茎の根元から次々に新しい茎や葉を伸ばす「分けつ」が進んだイネの茎の中には,7月になるとイネの穂の元になる「幼穂:ようすい」が形成され始める。8月上旬になると葉のサヤをわって穂が伸びてくる「出穂:しゅっすい」が起こる。出穂が起き始めて2~3日で,穂の全体が姿を現すと,穂の先端からイネの花が咲き始める。イネは天気の良い日の午前中に花を咲かせる。イネの花は,大きく目立つ花を咲かせて昆虫を集め,昆虫の力を借りて花粉を運んでもらう虫媒花と呼ばれる花とは異なり,雄しべの花粉が風の力で運ばれて受粉が行われる風媒花で,しかも,雄しべの花粉が同じ花の雌しべに付いて受粉する「自家受粉」という方式をとっているので,とても地味で目立たない。
胚にデンプンが蓄積して熟してくるにしたがい,モミは重さを増して穂が垂れ下がり,黄金色に変わってくる。出穂から35日余りたったところで田の水を抜き(落水という),田を乾かして稲刈りに備える。40~50日位たち,穂に少し青みが残っている頃になると,イネ作りのクライマックスである稲刈りの時期を迎える。

カテゴリー:ふるさとの花や生き物 里山保全会

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