母谷自治会防災会・消防団(御津第3分団)・地区民参加の合同消防訓練
投稿日:2019年4月24日
4月21日13時から14時まで母谷自治会防災会と消防団(御津第3分団)及び住民参加による消防訓練が、母谷公会堂傍で実施されました。今回は母谷新田池の樋を2本抜き放流して、それを水源にして消防ポンプによる放水訓練を行いました。消防団による消防ポンプは1本ノズルの放水、2本ノズルの放水及び噴霧ノズルの放水とも本来の性能を発揮することができました。新田池の樋を抜き、水が公会堂までの到達時間が20分必要でした。又放流水が水路のアオミドロや枯れ葉を運んで来て、ポンプの取水口を詰まらせ放水不能に陥るトラブルが発生することも分かりました。これは今後の課題です。もう1つの訓練として防災備品の、発電機と照明灯 :組み立て式リヤカー:担架 :ヘルメット等 の使用方法の説明が有りました。
新田池は農業用水と同時に下流の防火用水でも有ります。そのため池からの水路には所々に消防用のマス(縦3m*横3m*深さ0.6m)が設けられています。しかし近年その存在を知る人は少なくなっています。この訓練によってこれらの機能を知ることが目的の1つでした。母谷地区は新田池から谷に沿って、裏山を背に民家が軒を連ねてます。火災の際は民家の延焼と裏山への延焼が同時に発生する恐れが有ります。その消火には多量の防火用水を必要とします。近未来に発生すると言われる巨大地震の南海地震では、新田池が重要な防火用水でもあります。この消防訓練を通じてさらに各家の防火意識の向上と、農業に従事する人が減少している現在、新田池の土手刈り等の保全活動の意義を再認識する機会になればと思います。