レンゲ祭りで見つかった昆虫

投稿日:2017年5月18日

岡山理科大の先生から採集で見つかった昆虫の情報をいただきましたので掲載いたします。ご指導ありがとうございました。今後もご指導よろしくお願いいたします。

子どもたちが採集したものは、ほとんどが普通種ではありましたが、それらが今の母谷に生息していることを確かめたことが大事でしょう。幼虫の餌となる植物のことも想像できたりするチョウ類だけに限っても、飛翔を確認したものを含めて次のような種がありました。

モンシロチョウ、モンキチョウ、キタキチョウ(シロチョウ科)、アオスジアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハ、アゲハチョウ(アゲハチョウ科)(オナガアゲハ、カラスアゲハがいることからコクサギ(ミカン科)が谷沿いのどこかに生えていることが推測されます)ゴマダラチョウ(>エノキが生えているはず)、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ(ジャノメチョウ科)なお、岡山など中国地方を中心に分布しているドングリのナラガシワ(ブナ科)が生えています。それを幼虫の主な餌としている蝶が、少なくとも3種(ヒロオビミドリシジミ、ウラジロミドリシジミ、ウスイロオナガシジミ)います。それらや近縁種(ウラミスジシジミ、オオミドリシジミ、ミズイロオナガシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ)も母谷には生息している可能性が、多様性豊かな里山景観から見て高いです。成虫の発生期は、6月上旬となりますので、そのうちに調査してみたいところです。日本国内でもそれら3種がそろう土地は中国地方にしかなく、しかも里山が減っていて確実に見られるところは大変少なくなっています。

多くの子どもたちに人気のあったカエルには、ツチガエル、トノサマガエル、ウシガエルを確認できました。しっかりと調査すれば、シュレーゲルアオガエル、アマガエル、アカガエルくらいは追加できるでしょう。

 

私の方で確認できたものは以下の通りです。

トンボ目

シオカラトンボ、ギンヤンマ、(小型のサナエトンボもいたのですが、写真を撮っていなかったので、種の同定はできていません)

バッタ目

キリギリス(幼虫)、トノサマバッタ(幼虫、成虫もいました)、ツチイナゴ、ケラ

>コウチュウ目

オオゾウムシ(山の方で採集?)、ナナホシテントウ、ニジュウヤホシテントウ

カメムシ目

コオイムシ

シリアゲムシ目

ヤマトシリアゲ

カテゴリー:里山保全会

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