あの川はどこに

 夏がくると子どもたちは,この川で泳ぎ魚と戯れ貝を取って遊んだ。
 そして、岸辺には青海苔が波に揺れていた。
 あれから50年、あの川はどこに行ったのだろうか。
 大量消費型の経済社会活動は、私たちに大きな恩恵をもたらしてきた、しかし、一方で大量廃棄型社会として物質環境を阻害した。
 こうした環境問題を解決してゆくことはもとより、自然環境を尊重し、環境負荷をなるべくかけない社会を実現してゆくことが、今を生きる私たちの緊急の課題と言える。
 地球温暖化、環境汚染、これはただ単に政治・行政の問題のみでなく私たち身近な課題のような気がする。
 「水の精」で、水の大切さを語り、「かかしのひとり言」で、農民の不法投棄への怒りを表現してきた。
 私たちは次の世代に大切な物を残し、そして伝えて行かなければならない。

平成20年5月撮影


水の精へ


かかしのひとり言へ