後世への記録(記録シリーズ・総務篇)

第三巻




2010年6月17日 第一回米倉ふれあい・いきいきサロン開催
 高齢化の進む中、今年度総会に於いて民生委員より提案承認された「米倉ふれあいクラブ」の計画が進められ、老人クラブの協力を得て「第一回米倉ふれあい・いきいきサロン」が企画実行され初回20名の参加の下で開催された。
 ふれあいから 支えあいへ
 ふれあい・いきいきサロンとは、高齢者などが近所で集まって話をしたりして楽しく時間を過ごし、参加することで知り合いが増え、ご近所がつながる。
 そして誰かが困った時に助けたり、助けられたり・・・・・・・・・
 住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らして行けるような活動を・・・・・・・
 そんな昔ながらのご近所づきあいを作ることが目的です。
 あっと言う間に時間が過ぎ、最後に全員で北原白秋の「あめふり」を合唱し毎月第二水曜日に定例開催することを確認して散会した。
   あめあめ ふれふれ かあさんが
   じゃのめで おむかえ うれしいな
   ピッチピッチ チャップチャップ
   ランランラン・・・・・・・・・・・・・・

 米倉の新しい行事として継続されることを期待したい。



平成23年9月 大型台風12号
 台風12号は3日午前1時ごろ岡山県を暴風域に巻き込み、午前6時ごろ上陸し時速10〜15キロという自転車並みのスピードで北上し、長時間強い雨をもたらした。
 13年ぶりの直撃で岡山市の雨量は214ミリ、岡山市南区に避難勧告が出された。
 高齢・一人暮らしの方も多く避難場所に指定された芳明小学校体育館に明け方まで避難された。
 幸い人的被害は無かったが道路が浸水し床上浸水・床下浸水そして家電製品の浸水と多大の被害が派生した。
 当地域も川幅は狭くなり田畑は造成され遊水地が減少し、環境の変化に加えて平田ポンプ場の排水ポンプが起動しなかった事により被害を増大させた。
 また笹ヶ瀬川が増水し、濁流が堰堤を越え町内に流れ込んだため消防団が出動し堤防に土嚢を築き警戒に当たった。
 自然の驚異と防災への心構えを即し、後世のために記録に留めます。

             倉敷上陸                              米倉港水位



平成23年10月13日 芳明小学校創立30周年記念式典開催
 爽やかな秋空の下、午前10時から岡山市立芳明小学校創立30周年記念式典が挙行された。
 芳明小学校は、昭和57年4月1日に岡山市立芳田小学校から分離新設された岡山市で81番目の公立小学校で校名は、母体校である芳田小学校の「芳」、明日への希望を託す「明」の2文字を組み合わせて「芳明」とした。
 当日は、高学年生徒が緊張して座る中、歴代校長先生、歴代PTA会長等々多くの来賓を迎え厳粛の内に基執り行われた、心に残る生徒代表のことばがあり30周年に相応しい記念式典であった。
 第二部は、保護者の方々を迎え児童生徒による発表会ステージが模様された。

芳明小学校創立記念碑 芳明小学校十周年記念碑



平成23年10月 明るい記録
 小学館発行、サライ「戦前戦後の上方落語界を背負って」の二代目、桂春団治「あんま炬燵・・・酒を?んで・ぽっかぽか」の記事に米倉町内会ホームページ米倉「博物館」の写真が掲載された。
 検索機能が進む中で文学業界から当町内会のページ資料が引用された事を明るい記録として残します。


平成24年4月 金毘羅街道と米倉樋門
 昭和5年に発行された「特別大演習地図」が見つかった。そして、米倉港向かいの改築工事が行われました。
 (地図・緑線)によると金毘羅街道は、野田の茶屋から下中野・野殿・樋守を通って米倉港へ、そして、笹ヶ瀬川を「渡し船」で大福へ、妹尾、早島を抜けて児島へと往来していました。
 金毘羅往来を行き来する人は、この米倉渡しを利用しました。
 大水の時は舟止めとなり、このような時旅人は渡ることが出来ず米倉の宿に泊まりました。
 この一帯は水田地帯でしたが米倉港筋は料理や宿場が賑わいを見せ鍛冶屋等も軒を連ね「米倉銀座」とよばれていました。
 木製の相生橋が出来たのは明治24年(1891年)のことです。
 昭和18年の国道岡山児島線の開通までこの道をバスが往来していました。
(地図・赤線)は、寛永5年(1628年) 今から384年前に開拓された米倉新田の堤防跡で、1637年に池田光政によって干拓された万倍新田に通じ、そして(1654年)に池田光政によって干拓された当新田との境界道の跡で当時は主要道でした、今もも一部が現存し当時を偲ばせます。
 そして、この度の改築工事によって映し出された石組樋門は、藤田用水路敷設まで当新田への水路として重要な役割を担った米倉樋門跡で米倉港のたもとに残されています。


昭和5年発刊・特別大演習地図


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