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ニューストピックス(2012年12月7日)
4年生と富山学区の高齢者との集い
12月7日午前、富山小学校の行事「4年生と富山学区の高齢者との集い」が行われました。
この行事は、福祉〜高齢者について勉強している4年生の児童とは言いながら、おじいちゃん・おばあちゃんと同居している子ども達がきわめて少ないという現実があり、「なんとか授業で学んだことを実際に体感し具現化する方法はないものか」と考えられたのがこの集いで、今年が2回目です。
この日の朝は今シーズンの一番の冷え込みとなりましたが、交流したのは4年生の3クラス〜36名と、地域側からは老人クラブといきいきサロンからの計55人です。
お年寄りたちは、9時から、10時から、11時からの3グループに分かれて“時差出勤”で会議室に集合し、お迎えの児童と先生にエスコートされてランチルームに入ります。
ここでは、3グループに分かれた4年生の児童たち全員がお年寄りのみなさんをおもてなしし、代表児童の挨拶に始まり、テーブルごとに名刺交換会、次いでお茶とお菓子のお接待の後、グループごとにそれぞれ嗜好を凝らした折り紙・トランプ・カルタ取り・あやとり・双六・寸劇・剣玉・お手玉・こま回し・五目並べ・将棋・クイズ・旗揚げゲーム・紙芝居などで楽しく交流が行われ、あっという間に45分間が過ぎ去りました。
最後の3グループ目では「歌のプレゼント」がありました。先月行われた発表会で歌われた ♪故郷(ふるさと)♪ です。
歌の前に、「東北地方の震災で故郷を捨てた人、今も故郷に帰れない人を思い、力いっぱい歌います。聞いてください」との言葉があり、ランチルームが割れんばかりの熱唱に寒さも吹きとぶほどでした。
子どもたちは、このふれあい体験を通じて多くのことを学ぶに違いないと思われ、参加したお年寄りの方々も十分楽しまれた様子でした。
最後に「これからもっと寒くなりますが、お体に気を付けられましてお元気でお過ごしください」との暖かい言葉で閉会となり、参加者は子どもたちに玄関まで見送られ家路へつきました。
この企画が、富山小学校の「初冬の風景」として末永く定着することを願っています。
(文:富山地区社協 難波、写真:薄)