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ニューストピックス(2012年12月4日)
部外研修・山陽新聞社見学
富山学区電子町内会運営委員会では部外研修の一環として12月4日、山陽新聞社を訪問しました。
この日がウィークデーの火曜日だったため運営委員全員の参加とはなりませんでしたが、小野田委員長はじめ9人が参加。
午前10時20分、岡山市北区柳町の山陽新聞社本社ビル玄関に到着し、同社見学担当の読者局新田真浩記者(NIE推進部)の出迎えをうけました。
早速玄関ロビーで、翌日の朝刊掲載用の記念写真に納まり、この日の見学がスタートしました。
まず11階にある読者局の会議室に招かれ、記者の取材から編集、印刷、配達に至るまでの行程、つまり新聞が読者の元に届くまでのあらましがDVDによって紹介されました。さらに新田記者からパンフレットが配布され、質疑応答を交えながら新聞づくりのQ&Aが続きます。
一同大いに納得した上で、いよいよ12階にある編集局へ案内されました。
この日はたまたま衆議院議員選挙の公示日と重なり、編集局内はいつもに増して緊張した空気に包まれていました。選挙の取材に当たる記者、カメラマンは、各候補者の立候補の届出が行われる岡山県庁内の県選管を始め、県内5つの小選挙区に散らばって各陣営での出陣式やそれに続く街頭演説などの現場取材に追われている時間です。
私達が見学している時間にも、出先から続々と入ってくる原稿や写真の受け入れや締め切り時間が迫っている夕刊の編集作業があわただしく行われていた筈です。筈です、というのは、いまは原稿も写真も編集局内のデスクのパソコンに取り込まれ、パソコンの中での編集作業が、いわば静かに進行中だったからです。遠目に見学する私達には、そのパソコン画面を垣間見ることも叶いませんでした。
夕刊の印刷現場の見学が午後に控えているため、私達一行は新聞社20階にある展望レストラン(社員食堂)に超高速エレベーターで上がり、いくつものメニューから思い思いに食券を買い、昼食を注文。180度の眺望に見とれながらゆっくりとランチを楽しみました。
柳町の本社から、次は同じく北区の新屋敷町にある山陽新聞製作センター(印刷局)に移動。先ず私達の目を奪った光景は、間もなく夕刊の印刷に備えて待機する部屋一杯に配置された紙ロールの大群です。輪転機に入る前の紙ロール130本。ワンロール1トンの重量、ロールをほどけば何と13.5キロの長さになるという代物です。
これらのロール群は、はるばる大型トラックで製紙会社から運ばれ、いまや遅しと輪転機に向かってスタートラインに立っているのです。
この1本の巨大な紙ロールも、輪転機にかかれば僅か25分弱で巻き取られ、新聞紙面に変わっていく、というから驚きです。
夕刊の締め切り午後1時が、この日は少しだけ遅れたのか、1時を回って輪転機が稼動し始め、やがて印刷された夕刊が印刷機の高みにあるレール上を走り、次は一定の束になって下りてきて、発送場所ごとに仕分けをされて出て行きます。全てオートメーションのなせる神業です。
「凄い、凄い」と口々に感嘆している内に、新田記者が刷り上ったばかりの夕刊を手にして戻ってきました。
一面に、「民、自、三極 政権懸け、衆院選スタート」の大きな活字が躍っています。
内容のずっしり詰まった見学会でした。
(文:松田、写真:薄・横地)